基準7:学生支援
女性の自立と社会的な地位向上を目指す多様なキャリア支援プログラム
取組み事例
初年次から卒業年次まで多様なキャリア支援プログラムを設けており、「キャリア形成A~D」科目では、美術大学の学生の就職に必要な知識・情報を体系的に教授し、学生のソーシャルスキル等の向上に寄与している。さらなる取り組みとして、2022(令和4)年度から美術による女性の自己実現を目的とした調査・研究を行う「女子美ラボ」や、国内外で活躍する女性アーティストを招聘し、滞在中の制作活動や授業等を通じて学生への教育的な還元を目指す「女子美アーティスト・イン・レジデンス」を開始することで、学生の国際的なキャリア形成支援に結び付けている。こうした取り組みを、学生一人ひとりの希望に沿った学生本位のきめ細かな進路・就職支援の充実へと発展させていることは評価できる。
ここがポイント
- 多様なキャリア支援プログラムを設け、学部共通科目を通して、美術大学の学生の就職に必要なソーシャルスキル等の向上に取り組んでいる。
- 美術による女性の自己実現を目的とした調査・研究を行う「女子美ラボ」や、在学中から国際的なキャリア形成の支援を目的とした「女子美アーティスト・イン・レジデンス」を開始し、学生本位のきめ細かな進路・就職支援へと発展させている。
大学からのコメント
大学の特色ある取り組みとして、芸術系大学の専門性を生かしたキャリア支援に特に力を入れている。身につけた専門性はクリエイティブ職のみならず総合職においても発揮できるという考えのもと、「キャリア形成A~D」科目では、科目毎に主な対象学年を設定して、体系的に指導している。各科目を特徴づけるキーワードは、主に学部1年次を対象にしたAでは「自分をデザインする」「就職活動準備」、主に学部2年次を対象にしたBでは「外の世界を知る」「未来履歴書(卒業後の自分を表現する)」、主に学部2年次を対象にしたCでは「より実践的な就職活動」「業界と企業研究」、主に学部3年次を対象にしたDでは「就職活動スキル向上」「就職活動用プレポートフォリオ」などが挙げられる。 くわえて、企業や地方自治体等でのインターンシップを実習期間に応じて単位化し、学生の参加を促すとともに、正課授業外では、各研究室で設定したさまざまなプログラムに希望する学生が参加することができる「共通工房」制度を提供し、専門外の技法や技術を習得する機会としている。 また、新たに「女子美ラボ」「女子美アーティスト・イン・レジデンス」を開始して学生のキャリアに対する支援体制をさらに強化し、学生が自身の将来を幅広く考えることができるようにしている。