基準7:学生支援
学生同士のサポートによる大学の特性を生かした正課外の取り組み

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2022年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
関連タグ |
取組み事例
附属武道・スポーツ科学研究所に健康管理室・医務室・リハビリ施設等と一体化したリコンディショニング室を設け、整形外科医やアスレチックトレーナー、理学療法士、ストレングス&コンディショニングコーチ等の資格を有する教員・看護師により、アスリート学生の怪我・選手としての回復までを総合的にサポートしている。また、スポーツトレーナーを志す学生が講習を受けたうえでアスリート学生へのサポートに携わることで、実践的な学びにつながっており、研究所の研究成果や大学の特性を生かした正課外サポートを充実させていることは評価できる。
ここがポイント
- リコンディショニング室にて、資格を有する教員・看護師によりアスリート学生の怪我・選手としての回復まで総合的にサポートしている。
- スポーツトレーナーを目指す学生が講習を受け、アスリート学生に対しリハビリテーション活動や競技能力向上、怪我からの競技復帰に向けたプログラムを独自に行い、実践的な学びにつながっている。
大学からのコメント
<概 要> 体育系大学では、身体を活発に使う実技科目が多く、また課外活動においても、より専門的な活動を行っています。本学では約1,600人の学生のうち約9割(1,400人)が体育系クラブに所属しています。そのためスポーツ傷害等の発生も多く、その予防・救急対応・リコンディショニングなど、スポーツ医科学サポートのニーズが非常に高いと言えます。 本学は2001年に日本で最初のスポーツトレーナー学科を開設し(現在はスポーツトレーナーコースとして改組)、スポーツ選手の身体管理を行う専門家を養成しています。 教育課程の中にトレーナー関連の講義科目や実習科目を設定していますが、トレーナー教育では何よりスポーツ現場での実地体験から学ぶことが重要です。そこで、スポーツ現場の需要とトレーナー教育の必要性を結合させて、専門の教職員の指導・監督の下で、学生がチームを組んで主体的にトレーナー活動を実践するようにしたものが本学の「学生によるスポーツ医科学サポートシステム」です。(平成19年度文部科学省特色ある大学教育支援プログラム:特色GP に採択された取組) <特徴・内容> 学部の教育課程と連動させながら、課外活動において学生主体のトレーナー実地研修をさせている点が、体育大学の特色を活かした本学の取組の特徴です。 学生はトレーナーチームとして活動していますが、活動の前提として、学内登録トレーナー講習会(4回)を受講し、定期的な勉強会を行い、また大学独自の知識・技能の検定試験(関連分野の専門知識、テーピング等の実技)に合格した者が実地研修できるシステムを導入しています。学生トレーナーは専門の教職員の監督下で、①新入生の傷害予防のためのメディカルチェック、②各運動部における学生の救急対応及び傷害予防対応、③傷害を有する学生の競技復帰を目的としたリコンディショニング指導、④学内学生向け講習会、⑤学外のスポーツ大会でのトレーナー活動などをシステム化して学生自身で運営しています。 今後は、学内に設置された専門のトレーニング機器や測定評価の設備を用いた体力強化や競技力向上を目的とした科学的支援もあわせ、学生主体の総合的なスポーツ医科学サポートシステムの構築を目指します。 また、本取組の成果として、本学で学んだ多くの卒業生が野球、サッカー、ラグビーなど各種競技のプロチームや日本代表チームのトレーナーとして活躍しています。