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学長が率いる新型コロナウイルス感染症への対応

私立 至学館大学短期大学部

基準7:学生支援

学長が率いる新型コロナウイルス感染症への対応

至学館大学短期大学部
種別 短期大学認証評価
年度 2022年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

新型コロナウイルス感染症の感染拡大への対策として、学長のリーダーシップのもと、2020(令和2)年に学内に診療所を設置し、在学生や卒業生、教職員、大学所在地である愛知県大府市や近隣の大学に対して医師のもとにPCR検査を実施した。併設大学を含む大学全体として組織的に陽性者や濃厚接触者の早期発見に取り組み、クラスターのリスク軽減や実習生や課外活動生の学外への送り出しを図るなどの大学機能を維持することで、学生や保護者に対して安心・安全な大学・短期大学部として地域社会からも信頼を得ていることは、評価できる。

ここがポイント

  • 学長のリーダーシップのもと、2020(令和2)年度から学内に診療所を設置し、多くの人にPCR検査を実施している。
  • PCR検査を通じて陽性者等の早期発見・クラスターのリスク軽減等に取り組み、大学機能の維持に尽力した。
  • 組織的に迅速な新型コロナウイルス対応を行うことで、学外者からも大きな信頼を得ている。

大学からのコメント

 本学は、令和2年の緊急事態宣言後に学長発案のもと、PCR検査を定期的に実施することを目指して準備を始め、「新型コロナウイルス感染対策検討会議」を都度開催し、「遠隔授業検討チーム」、「新型コロナウイルス感染症対策チーム」、「優先順位検討チーム」を立ち上げた。令和2年9月から教職員及び大会出場選手、接触型スポーツ選手を中心に試験的に実施を開始し、10月からは全学生を対象とした検査を順次行っていった。  

 当初は検査に必要な機器が1台しかなく、スタッフも不慣れであったため1日80名程度から始め、慣れて来てからは160名程度に増やし、さらに検査機器をもう一台増やして、240名程度まで増やしていった。  

 また、学生内での差別・誹謗中傷等が起こらないように、「学長メッセージ」を通算20回(ビデオメッセージ1回を含む。)発信し、お互いを思いやり当事者意識をもって感染予防に当たりながら仲間を守って行くように学生に訴えた結果、学内での差別や誹謗中傷は起こらなかった。また、PCR検査と並行して学長メッセージを発信したことで、学生個々の感染予防に対する意識が高まり、幸いにして学内クラスターは発生しなかった。  

 検査に対しては学生・教職員もみんな協力的で、スムーズに実施することができた。  

 また、新型コロナ感染拡大時において、大府市からの要請に基づき、保健所の行政検査に該当しない方々を対象に連携を図りながら本学で検査を受入れ、地域社会に大いに貢献した。  

 社会連携・社会貢献活動や産学連携においても、「持ち出さない、持ち込まない」を合言葉に全学が一丸となって取り組むことができたと思っている。