基準2:内部質保証
課題とその改善進捗の可視化による内部質保証の機能性向上
取組み事例
自己点検・評価の結果に基づく改善の責任主体、問題点の概要、改善に取り組む年次計画及びその結果を各組織長が「改善計画シート」に記入することで、問題点を明確化し、半期ごとに進捗を確認して適宜計画の修正等のメンテナンスを行い、その結果を「内部質保証推進委員会」に報告している。 「改善計画シート」によって問題点及びその改善の進捗を可視化し、「内部質保証推進委員会」が計画の進捗を的確に把握するとともに、必要に応じて更なる改善支援を行うことが可能となり、例えば学士課程の学習成果の把握・評価に向けたアセスメントプランの策定及び実行につなげるなど、自己点検・評価の結果に基づく改善及びその進捗を確認する仕組みを構築・活用し、内部質保証システムの機能性を高めていることは評価できる。
ここがポイント
- 自己点検・評価の結果に基づく改善活動を「内部質保証推進委員会」がマネジメント(改善支援)する体制を構築し、各組織の長が記入する「改善計画シート」を通じて課題や問題点、その改善に係る計画と取り組みの結果を可視化している。
- 「改善計画シート」により、半期ごとの改善に関する進捗状況を「内部質保証推進委員会」が的確に把握し、更なる改善支援を可能としている。
- こうした仕組みにより、学士課程においてアセスメントプランの策定・実行を実現させるなど、教育の充実につながる取り組みが展開されており、質保証システムの機能を高めるに有効といえる。
大学からのコメント
本学は、2020年度に運用を開始した内部質保証システムにおいて、「改善計画シート」を導入しました。「改善計画シート」導入の主な目的は、自己点検・評価によって明らかになった問題点等を可視化し、確実な改善へと繋げることです。また、大学の中期計画や事業計画とも関連づけることで、計画に実行性を持たせることが可能となっています。 改善計画の進捗状況については、半期ごとに確認の機会を設けているため、改善が完了していない事項については継続して取り組む体制となっています。特に、「内部質保証推進委員会」に関連する改善計画については、毎月「内部質保証推進委員会」で達成率について学部長・研究科長や各組織長と進捗の確認を行っています。 「改善計画シート」の運用を通して、問題の改善に継続して取り組む重要性が全学に浸透しつつあると実感しています。今後も、引き続き「改善計画シート」の運用を継続し、教育研究等の改善に努めていきます。