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「地域交流センター」を中心とした看護の専門知識・研究成果に基づく地域貢献活動の展開

公立 三重県立看護大学

基準9:社会連携・社会貢献

「地域交流センター」を中心とした看護の専門知識・研究成果に基づく地域貢献活動の展開

三重県立看護大学
種別 大学評価
年度 2019年度
区分 公立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

教育研究活動の成果を社会へ還元すべく、全ての専任教員が所属する「地域交流センター」を中心に、看護の専門知識・研究成果に基づく地域貢献を展開している。具体的には、県民向けの出前講座・公開講座の開講や、さまざまな教員提案事業及び医療従事者に向けた研修等を実施しているほか、認知症看護の認定看護師教育課程を開講するなど、地域や社会の課題解決に向けた取組みを行い、参加者からの高い評価を得ている。また、県内にある医療機関等の看護職者を対象とした看護研究能力を養成する講座・研修を行うなど、教員の専門的な知見を生かした取組みを継続的に行っていることは評価できる。


ここがポイント

  • 全ての専任教員が所属する「地域交流センター」を中心に、県民向けの出前講座・公開講座の開講や、さまざまな教員提案事業及び医療従事者に向けた研修等を実施しているほか、認知症看護の認定看護師教育課程を開講するなど、地域の課題解決に向けた取組みを行っている。
  • 県内にある医療機関等の看護職者を対象とした看護研究能力を養成する講座・研修を行っている。

大学からのコメント

 本学は、質の高い看護人材を養成するとともに、社会に開かれた大学として、教育及び研究の成果を社会に還元することにより、国内外の看護の発展並びに保健、医療及び福祉の向上に寄与することを目的に掲げています。特に、1997年の開学と同時に設置した地域交流研究センター(現地域交流センター)は、地域社会の多様な主体との連携・協働及び地域住民との交流をとおして、本学の地域貢献活動を充実・発展させるための拠点として事業を展開しています。

 本学や地域の施設において、本学教員等による認知症予防、子育て、心肺蘇生法など、医療や健康に関する多様な講座を開講しているほか、看護研究に取り組む施設で看護研究のプロセスに沿った指導を行うとともに、県から委託を受け、看護職者の実践能力向上のための研修等を実施しています。さらに、卒業生支援として、同窓会と連携しながら、卒業生と大学との関係性維持に努め、卒業生の様々な相談に対応し、能力向上やキャリアアップ、復職活動の支援に取り組んでいます。

 また、病院や地域、行政からの要請に応じ、2011年度には感染管理分野、2017年度には認知症看護分野、2022年度からは特定行為研修を組み込んだ感染管理分野の認定看護師教育課程を開講し、特定の看護分野で水準の高い看護実践のできる認定看護師を継続的に輩出しています。

 2013年に、臨床能力に優れた質の高い看護職者の教育・育成や地域に密着した大学として社会貢献の幅を広げていくことなどを目的とする県立病院との連携協力協定の締結をきっかけに、現在、県内の12病院、2自治体と協定を締結し、人事交流などに取り組んでいます。

 コロナ禍で対面による県民向けの講座や看護職者向け研修会の開催が困難となる中、オンラインによる開催を取り入れたり、県民の新型コロナウイルス感染への不安を軽減するための電話相談や、新型コロナウイルス感染症に関する情報発信に取り組んだりするなど、医療・保健に関する専門的な知恵を持つ大学としての使命を果たすべく、全教員が一丸となって地域の皆様と共に多くの事業に取り組んでいます。

 本学は、2022年に開学25周年を迎え、今後も地域に根差した大学として、県民の皆様や地域社会のニーズに応じた様々な取組をとおして、本学の教育・研究活動の成果を地域に還元していきます。


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