大学の長所・特色検索

診療看護師(NP)育成のための教育研究組織の編成

私立 東京医療保健大学

基準3:教育研究組織

診療看護師(NP)育成のための教育研究組織の編成

東京医療保健大学
種別 大学評価
年度 2018年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
関連タグ

取組み事例

大学の理念・目的として、時代の求める豊かな人間性と教養を備え、社会が抱えるさまざまな課題に対し、新しい視点から総合的に探求して解決できる人材の育成等を掲げており、これを達成するために看護学研究科修士課程に高度実践看護コースを設け、診療看護師(NP)の育成に取り組み、厚生労働省から「特定行為に係る看護師の研修制度」の指定研修機関として認定されている。また、独立行政法人国立病院機構(NHO)との連携体制を基盤に、修了生を診療看護師(NP)として全国の基幹病院に輩出しており、社会の要請に応えた専門職の育成に取り組む教育研究組織を編成していることは評価できる。


ここがポイント

  • 看護学研究科修士課程に高度実践看護コースを設け、医学の知識と初期医療に関する実践を修了した看護師である診療看護師(NP:Nurse Practitioner)の育成に取り組み、独立行政法人国立病院機構との連携体制を基盤に、修了生を診療看護師(NP)として全国の基幹病院に輩出している。

大学からのコメント

導入の経緯はNHO急性期病院から医師と看護師の役割分担に関する意見が挙がり医師と看護師約1000名の実態調査を行った。その結果役割拡大して欲しいニーズが多い行為をピックアップしカリキュラムを開発し2010年開設した。本学のカリキュラムは看護師の特定行為21区分38行為全て組み入れたカリキュラムである。実習施設の医長以上の臨床教授が指導医となり、年二回の臨床教授会開催し評価を実施している。その後10年以上経ち、修了生は200名以上となり、北は北海道から南は沖縄まで、多くの医療施設(国立病院機構病院では半数以上が在籍)等で活躍し、患者・家族は勿論の事、看護職や医師のタスクシフト・シェアリング面でも喜ばれている。特に災害時の支援チームやコロナ禍での発熱外来等で活躍中。最近の教材開発は修了生参加により検討し、講義・演習・実習等の教授活動を修了生も実施している。シミュレーション教育に関してもハード面・ソフト面の整備を行い、NP教育のモデルとなるように先駆的に本学独自のNPによるシナリオ作成し、統合演習を行っている。課題研究ではNPに関するテーマを選び、研究を実施、学会発表まで指導をしている。今後の展望はNPの実践の知・エビデンスを積み重ね、学術活動を牽引し、DNP課程の創設も視野に入れた準備をしていく事である。









 

関連サイトのURL