基準9:社会連携・社会貢献
女性の再就職支援プログラム「リカレント教育課程」の長きにわたる実施
取組み事例
大学の特性を生かし、女性の再就職支援プログラムとして「リカレント教育課程」を設け、「生涯学習センター」が中心となって、社会のニーズ等を踏まえた改善を図りつつ、長きにわたりこれを運営している。2016(平成28)年には講師、連携企業、受講生及び修了生等の関係者からの意見をもとにカリキュラムを改定したほか、就業経験に合わせた受講者のクラス分け、オンデマンドコンテンツの導入による受講環境の整備、キャリアカウンセリング等を実施し受講者層の変化やそのニーズに合わせて、プログラムの改善に取り組んできた。その成果として、受講希望者が増加するとともに、就職を希望する受講者の就職率が高い割合を維持していることから、女性の高等教育機関としての社会的役割を果たすものとして、評価できる。
ここがポイント
- 「生涯学習センター」を中心として、女性の再就職支援プログラムとして「リカレント教育課程」を設け、ニーズに合わせてプログラムを改善しながら長きにわたり運営しており、就職を希望する受講者の就職率が高い割合を維持している。
大学からのコメント
本学では、2021年1月に「令和2年度 東京都女性活躍推進大賞」(教育部門)を受賞しました。受賞の要因は女性の教職員比率(非常勤含む)の高さと国内初の高等教育機関におけるリカレント教育プログラムの創設と推進でした。
2019年12月に社会人女性を支援するプログラムを構築する大学に呼びかけ、「女性のためのリカレント教育推進協議会」を6大学(2020年度から7大学)で発足させました。2021年度まで本学が会長・幹事校を務め、協議会として文部科学省事業「女性の多様なチャレンジに寄り添う学びと社会参画支援事業/女性の学びサポートフォーラムによる普及啓発事業」に応募し、2020年度「女性のためのリカレント教育に関わるネットワーキングの構築」、2021年度「ポスト・コロナにおける企業とのコラボレーションによるリカレント教育普及啓発事業」が採択され、リカレント教育の普及啓発事業を推進しました。
2021年6月には、これまでの再教育・再就職を目的とする「再就職のためのキャリアアップコース」の他に、就労中の社会人女性を対象とした「働く女性のためのライフロングキャリアコース」を開設しました。2018年に文部科学省から受託しました「女性の学びとキャリア形成・再就職支援を一体的に行う仕組みづくりとニーズ調査によるリカレント教育モデル構築のための実証事業の実施」において、全国の社会人女性のニーズ、そして就労中の方が学びやすい条件等を調査しました。その調査結果をプログラムに反映し、また再就職コースの修了生の多くが希望する「長く働きたい」「長く社会と関わりたい」という女性のニーズをテーマとしました。2020年度の新型コロナ感染症拡大の影響により「再就職コース」をオンラインプログラムとして開講した実績から、「働く女性コース」は全国どこからでもオンラインで学ぶことができるプログラムとして構築しました。
入学した受講生は、管理職を目指す若い方から、自営業の方、そして管理職・経営者まで多様です。また、本学での学びを就労先で直ぐに活かすことで、仕事や人間関係の悩みを解消し、後輩育成や業務の効率化等の多様な効果を生んでいます。
【働く女性のためのライフロングキャリアコース】
受講生の居住地域 (第1、2回生 全入学者36名)
受講生の入学時の年齢層データ (第1、2回生 全入学者36名)
受講生の職位等 (第1、2回生 全入学者36名)
関連サイトのURL
- 【本学リカレント教育課程】
- https://www5.jwu.ac.jp/gp/recurrent/
- 【東京都女性活躍推進大賞受賞】
- https://blog.jwu.ac.jp/prize/?p=3708