2 臨床実習体制
臨床実習ワーキンググループにおける臨床実習充実に向けた活動
取組み事例
臨床実習ワーキンググループにおいて、さまざまな改革実現のための方策、課題点を洗い出すとともに、臨床実習学生から直接質問や意見を受ける機会を設けていることは評価できる(評価の視点2-7)。
ここがポイント
- 臨床実習ワーキンググループにおいて、さまざまな改革実現のための方策、課題点を洗い出している。
- 同ワーキンググループでは、臨床実習学生から直接質問や意見を受ける機会も設けている。
大学からのコメント
臨床実習ワーキンググループ(臨床実習教育支援センターコアメンバー会議)は、センター長、副センター長及び代表学生3名(歯学科2名、口腔保健学科1名)で構成され、毎月の「臨床実習教育支援運営委員会」の直前に開催し、各学生の臨床実習の進捗状況を共有し、遅延がみられる学生への指導内容等の具体的な内容について協議する場であることに加えて、教員側の意見のみならず、臨床実習学生から、直接質問や意見を受ける機会として、さまざまな改革実現のための方策、課題点を洗い出し、協議を行っている。その数日後に開催する「臨床実習教育支援運営委員会」において、本ワーキンググループにおいて学生を交えた協議内容についても報告し、必要に応じて、規則・フローの制定・改廃、新たな体制の構築等を行い、学生からの意見や要望を尊重しながら、より良い充実した臨床実習を行えるよう協議を行っている。また、2023年度からは、臨床実習教育支援センターの裁量予算を確保し、より充実した臨床実習の実施体制整備のために運用しており、さらに、他の学内予算からオーラルスキャナーや3Dプリンターの導入といったDXに対応すべく最新の歯科医療技術機器も積極的に導入している。2025年4月より、歯科用マイクロスコープを配置し、臨床実習の現場は、さらに充実した機器設備状況となっており、臨床実習の段階から最新の歯科医療機器のトレーニングを行える環境整備を行っている。また、臨床実習ワーキンググループにおいて、学生からの意見を聞くとともに、定期的に学生アンケートを実施し、診療参加型臨床実習に対する評価を受けて、指導歯科医師からきめの細かい臨床教育を受けることができるような環境を整えているが、指導歯科医師による過干渉により学生が依存的になることも危惧されることから、個々のスキルや特性に応じた臨機応変な対応が行えるよう、適切な指導歯科医師の人数や要件について適宜検討、見直しを行っている。以上のように、臨床実習ワーキンググループでは、より良い臨床実習を目指して、教員と学生の双方からの意見等を受け入れ、双方が参加して協議を行い、教員と学生が一体となって改善していくという体制で運用を行っている。