大学の長所・特色検索

地域医療やさまざまな特徴を有する患者への対応を体得・理解させるための学外実習とカリキュラム

国立 徳島大学 歯学部歯学科

2 臨床能力向上のための教育

地域医療やさまざまな特徴を有する患者への対応を体得・理解させるための学外実習とカリキュラム

徳島大学 歯学部歯学科
種別 歯学教育評価
年度 2024年度
区分 国立
規模(収容定員) ~4,000人
関連タグ

取組み事例

学外臨床実習として、地域に密着した歯科診療所や歯科を併設している医科病院、介護老人福祉施設における実習を実施し、地域医療を担う一般臨床歯科医としての歯科診療を体得させるとともに、要介護高齢者や心因性疾患を有する患者の身体的、精神的及び心理的特徴と歯科治療上の留意点を理解させることを目的としたカリキュラムを構築していることは、特色として評価できる(評価の視点2-12)。

ここがポイント

  • 学外臨床実習として、地域に密着した歯科診療所、介護老人福祉施設等で実習を実施し、地域医療を担う一般臨床歯科医とその歯科診療を体得させている。
  • 要介護高齢者等さまざまな特徴を有する患者に対応できるようなカリキュラムを構築している。

大学からのコメント

地域医療に関する地域実地経験のための学外臨床実習に際しては、協定を締結した歯科診療所の院長や、歯科を併設している医科病院の歯科科長を指導歯科医師として、臨床教授または臨床准教授に任命し、学内教員とはべつの視点から学生への指導を行っており、地域に密着した歯科診療所や歯科を併設している医科病院、介護老人福祉施設における実習を実施し、「かかりつけ歯科医」としての歯科診療を体得させるとともに、要介護高齢者や心因性疾患を有する患者の身体的、精神的及び心理的特徴と歯科治療上の留意点を理解させることを目的としたカリキュラムを構築していることは、特色のあるカリキュラムであると考えている。また近年、多職種や医科歯科連携・チーム医療の重要性が増している中、臨床実習においては、周術期歯科医療の現状を学ぶべく、周術期歯科医療を担当する徳島大学病院口腔管理センターでの臨床実習を組み込んであり、周術期歯科医療における病診(病院-歯科診療所)連携を実体験し、その役割等を修得することを目指している。さらに、全身麻酔下にて手術を受ける患者には、気管挿管時のトラブル防止策として、マウスピースの作成を推奨しており、臨床実習においては、手術予定の入院患者に対して印象採得からマウスピース作製・試適までの過程を学び、その技術を修得できる内容となっている。