基準9:社会連携・社会貢献
知多半島をフィールドとした地域連携・社会貢献活動を通じた大学の有する知的資源の地域社会への還元

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2024年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | 4,001人~8,000人 |
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取組み事例
地域社会における知の拠点としての役割を発揮すべく、大学が所在する知多半島をフィールドとした地域連携・社会貢献を推進しており、例えば愛知県東海市と共催で「東海市地域大円卓会議」を共催し、学生・卒業生のみならず、他大学の学生や高等学校の生徒も参加して太田川駅前中心市街の活性化に向けた方策を提案しており、地域課題の解決・地域活性化への協働を学ぶ機会にもなっている。また、教員、学生が知多郡美浜町のNPO法人と協働して子ども食堂を運営し、地域の子どもたちや保護者、住民が集う場の提供を通じて地域の子育て環境の課題解決に貢献していることに加えて、この取り組みを通じて得た成果を大学と地域の共働研究として社会に公表していることから、いずれの取り組みも大学の持つ知的資源を地域社会に還元する優れた取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 大学が所在する知多半島をフィールドとした地域連携・社会貢献を推進している。
- 地域連携・社会貢献の取り組みを通じて得た成果を大学と地域の共働研究として社会に公表し、大学の持つ知的資源を地域社会に還元している。
大学からのコメント
本学では、キャンパス周辺の知多半島の地の利を生かした、研究・教育環境づくりを行っています。建学の精神のもと、地域課題の解決・地域の活性化に寄与することを目ざすとともに、地域課題の解決に主体的に行動できる学生の育成を教育の目標としています。
東海キャンパス所在地の東海市では、若者が自由に自分や身の周りの地域の未来を語り、その想いをみんなで応援しようと、年1回、東海市地域大円卓会議を開催しています。現在までに延べ48名の若者が、参加者の前で夢を語った後、その夢を応援したいと感じた老若男女が輪をつくり、夢の実現に向けてエールを送ったり、アドバイスをしたりしてきました。高校生が、自分が育ってきた暮らしや未来の確かな職業選択について語ったり、大学生が大学と地域との様々な連携の下で学び育っていることを現在進行形で語ったりしています。さらに、数年後に再び登壇して、夢の実現プロセスを報告してくれたりもしています。円卓会議の仕掛けのもとで自分の夢を積極的に発信することは、本人にとって大きな意味を持つだけでなく、社会にとっても新しい力と活力を生み出す原動力にもなっています。
美浜キャンパス所在地の美浜町では、社会福祉学部の教員と学生が、ゼミナールの活動として子ども食堂「ふぁみりー基地」の運営を行っています。町や社協・NPO法人と協力しながら、毎月2回木曜日の夜に活動しています。子どもだけでなく、保護者の皆さん、近隣住民やNPOを利用している障害のある方など様々な方がおいでになります。献立の決定や調理は全て学生が担当しますが、「ふぁみりー基地」に参加する全ての人がお手伝いをかって出てくれます。味付けをしたり、洗い物をしてくださったり。支援する・支援される等の決まった役割の垣根がありません。学生は多様な人々との関わりの中で社会課題と向き合い、人々のつながりを生みだし、子どもの生活課題に向き合うという自身の学びへと発展させていきます。地域の方々も地域課題に向き合いつつ、他所の子どもの成長を喜び合ったりする繋がりが生まれています。2017年度にCOC事業の地域課題解決型研究のアクションリサーチをきっかけとしてはじめたこの活動は、徐々に美浜町内に広がって多世代を対象とした取組に繋がっています。「食卓から地域社会へ」を目指して、助け合いの循環が社会に広がることを期待し、活動を継続しています。

関連サイトのURL
- 本学共催『東海市地域大円卓会議 2024』開催案内
- https://www.n-fukushi.ac.jp/news/event/calendar/2024/11/13/004829/
- 『ふぁみりー基地』取組みの案内
- https://sdgs.n-fukushi.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2021/05/famikichi.pdf