基準7:学生支援
同窓生との交流を通じた次世代の女性研究者のキャリア形成支援
取組み事例
「女性研究者支援センター」において、学生や教職員の研究活動を支援するさまざまな取り組みを長きにわたり行っており、なかでも次世代の女性研究者の育成に向けて、学部学生や大学院学生を対象に、「大学院進学情報サイト」を開設し、研究者となった卒業生の声や大学院進学に関するイベント動画等の情報を掲載することで学部学生の大学院進学に対する不安感の解消に寄与している。また、学生が志望する分野を専門とする卒業生や大学院学生がメンターとなって相談に応じる体制を整備し、将来的に研究者を目指す学生に寄り添った支援を意欲的に行っている。これらの取り組みは、学生の視野や進路の幅の広がりが期待できるとともに、大学の基本理念を体現化した有為な成果が期待でき、高く評価できる。
ここがポイント
- 「大学院進学情報サイト」を通じて、研究者となった卒業生の声や大学院進学に関するイベント動画等の情報を周知することで、学部学生の大学院進学に対する不安感の解消につなげている
- 学生が志望する分野を専門とする卒業生や大学院学生がメンターとなって相談に応じる体制を整備し、将来的に研究者を目指す学部学生に寄り添った支援を意欲的に行っている。
大学からのコメント
女性研究者支援センターは、出産・育児といったライフイベントをのなかにある女性研究者を積極的に支援するとともに、次世代で活躍する女性研究者を育成することを目的に、2008年に設置されました。特に次世代育成においては、教員の女性比率が53%(2024年時点)という本学の強みをいかし、女性研究者である教員から、研究者としてのキャリア半ばにある大学院生へ、そして大学院生から研究者を志す学部生へと、世代を超えて知見を継承してきました。先輩たちの経験を聞く場を多く設けることに加え、より個別具体的な内容にも踏みこめるメンター相談の機会も提供しています。さらに、出産、育児、介護によって女性(および男性)研究者のキャリアが中断されることがないよう、研究活動の継続を支援するための研究支援員を配置するプログラムも実施しています。家庭と仕事の両立に奮闘する研究者にとっては貴重な調査研究の時間確保につながるとともに、これもまた、大学院生や卒業生の研究支援員が、そうした女性研究者の姿をじかに見て学ぶことができる、世代間継承の場になっています。このように、多彩な支援活動を通じた女性のエンパワーメントが本センターの特色です。ライフスタイルがいっそう多様化する現代社会において、このような支援とエンパワーメントの場を拡充していくことを展望しています。
関連サイトのURL
- 津田塾大学女性研究者支援センター
- https://cwr.tsuda.ac.jp/