基準9:社会連携・社会貢献
多様な地域連携・貢献活動による「地域貢献力」を備えた学生の養成
取組み事例
「地域連携推進センター」を中心として、キャンパス所在地や周辺の地方自治体、団体等と、連携・協力に関する協定を締結し、これを活用して、授業、ゼミ、ボランティアや部活・サークル活動等の活発な地域貢献・地域連携活動を展開している。例えば、地域住民を対象に、理学療法学科及び看護学科の教員と学生が実施する老年症候群発症リスク軽減を目指す健康調査やスポーツ健康科学科と関市教育委員会の協働による、小学生を対象としたスポーツ大会「SEKIカップ」の開催等、各教員の専門性と大学の教育研究資源を生かした取り組みを通じて、大学と地域の連携を強化しており、学生の実践的な学びにもつながっている。これらの取り組みは、「地域における課題を共有し、自主的に取り組む『地域貢献力』を備えた学生を養成する」という地域連携方針及びミッション・ステートメントに掲げる「地域と生きる」を体現する取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 大学周辺の自治体等との連携協定を活用して、授業、ゼミ、ボランティア、部活・サークル活動などのさまざまな地域貢献・地域連携活動を行っている。
- 教員の専門性と大学の教育研究資源を生かしながら、地域と連携していて、学生の実践的な学びにもつながっている。
大学からのコメント
本学は、地域における「知の拠点大学」として、地域における課題を共有し教育・研究の成果を地域社会に還元するとともに、「地域と生きる力」を備えた学生を育てることを目指し、『地域連携推進に向けた基本方針』を掲げています。
その基本方針の基に、「地域連携推進センター」「シティカレッジ」「子ども家庭支援センター」「人間福祉相談センター」「国際交流・留学生センター」「スポーツカレッジ」等を配し、教育・研究・社会貢献に努めています。
中心となる「地域連携推進センター」は、キャンパス所在地や周辺自治体、団体と連携協定を結び、地域と大学を結ぶ窓口として、授業、ゼミ、部活動、ボランティア活動等による地域貢献・地域連携活動の展開を支援しています。
また、地域連携推進センターでは、「メールマガジン」の毎月発行、地域連携授業「美濃と飛騨のふくし」開講、「学生による地域貢献事業助成」「連携先との意見交換会」等を行っています。主な事業をご紹介します。
◆「学生による地域貢献事業」
本事業は2012年より継続して実施しています。教員と学生が専門性を発揮し地域課題に取り組む活動に対して助成を行う事業です。年度初めに募集をかけ応募団体を選定し、選定された団体は年度末に開催される成果報告会にて成果と課題を、学生・教職員に発表します。2024年度は11団体が取り組みました。学生、教員が地域と連携する活動を助成する事業は他に、地域から寄せられた課題に教員・学生が地域と共に取り組む「ふれあいコラボワークショップ」、地元の高校と共に取り組む「高大連携コラボ」等があります。
◆「連携先との交流・意見交換会」
本事業は、2014年より継続して実施しています。連携先の方々と交流を深め、意見交換をすることで、今後の地域連携を発展させていくために実施している事業です。毎年自治体・企業等へ向けて『教員・研究紹介』を発行するなど、本学が持っている地域連携に関する資源とツールを案内するとともに、各連携先から大学に対する意見を伺います。
◆地域連携授業「美濃と飛騨のふくし」
本授業は、2011年から開講している全学共通の正規科目であり、全ての学生が履修できます。「美濃と飛騨」は地元の岐阜県を意味し、「ふくし」は「Well-being」を現わしています。この授業は、連携先の市町村、団体から地域の課題を授業に持ち込んでいただき、学生と共に解決方策を検討し地域の発展と幸せを目指すことを目標としています。