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保健医療専門養成・教育機関としての積極的な地域連携

私立 新潟リハビリテーション大学

基準9:社会連携・社会貢献

保健医療専門養成・教育機関としての積極的な地域連携

新潟リハビリテーション大学
種別 大学評価
年度 2020年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

新潟県北地域唯一の保健医療専門養成・教育機関として、積極的な地域・産学連携の活動を展開している。具体的には「転ばぬ筋力アップ教室(転倒予防教室)」などリハビリテーションの教育研究成果を通じた地域づくりへの貢献のほか、主に包括連携協定を締結している村上市や関川村・粟島浦村におけるイベント等への学生ボランティアや教員派遣、介護予防に関する事業の協力、小学生の体験学習の対応、高大連携による体験授業の実施に加え、村上市の各種会議・委員への教員派遣等を行っている。これらは地域社会に受け入れられ、多くの期待が寄せられるものとなっているほか、学生が参加するボランティアなどについては「基礎ゼミⅡ」として授業に組み込むなどし、教育的な効果も大きい。また、これらを実施する体制を2020(令和2)年度に「地域連携推進室」と「こころとからだの健康づくり研究センター」の2組織とし、取扱い業務のすみ分けを行い、機能強化を図っている。これらのことから地域に根差した社会連携・社会貢献活動に積極的に取り組んでいると大いに評価できる。

ここがポイント

  • 新潟県北地域唯一の保健医療専門養成・教育機関として、積極的な地域・産学連携の活動を展開して、リハビリテーションの教育研究成果を通じた地域づくりに大いに貢献している。
  • イベント等へのボランティア活動は授業にも組み込まれ、学生の教育的効果も大きい。

大学からのコメント

本学は、高齢過疎化が急速に進む新潟県北地域にある、医療系分野に特化した小規模大学で、地域に根ざした高等教育機関としての使命・役割を果たすべく、日々の活動を行っている。建学の精神として「人の心の杖であれ」を掲げ、専門的な知識・技術に加え、人間愛や道徳心に満ちた豊かな人間性及び、人間としての尊厳を重んじ様々な側面から保健医療を考え、自立して判断し行動することができる保健医療専門職を養成している。加えて、教育・研究成果を地域に還元し、地域住民の保健・医療・福祉環境の更なる向上に寄与することを目指している。学生や教職員の多岐にわたる地域貢献活動については、2015年度に近隣の複数の自治体と包括連携協定を締結したことをきっかけに加速させてきた。しかし、2020年度はコロナ禍にあって、地域の行事やイベントの多くが中止になり、本学が高齢者向けに開催している各種の健康教室や、小学生向けの体験授業をはじめ、地域行事へのボランティア派遣等も実施できないなど、地域貢献活動は縮小せざるを得なくなった。2021年度に入り「感染リスクが比較的少ない」「地域に大きく貢献できる」事業を模索しつつ、新しい取り組みをはじめている。たとえば、地域の方々を対象とした「履修証明プログラム」(からだとこころの仕組みと生活、介護・リハビリテーション技術)を新たに開講している。さらには、新型コロナウイルスワクチン接種に際し、本学のある村上市と連携して、自治体の高齢者接種会場に学生(全学年の希望者)をボランティアとして派遣し、高齢者の誘導等にあたらせている。学生にとっては、日頃の学習内容を実践できる有意義な場となっており、市の関係者からは本学学生の高齢者対応の良さに感謝の言葉をいただいている。さらに大学拠点接種の申請に当たっては本学規模単独での実施は難しかったが、村上市の居宅サービス事業所職員や小中学校教員を受け入れることとし、迅速に調整ができたことから、全国的に見ても早い時期でのワクチン接種の実現に至っている。また、2019年に本地域を大地震(山形県沖地震)が襲った際は、学生たちが自主的に避難所でボランティア活動をしてくれた。この経験をもとに2021年度現在は、村上市と連携して、学生による災害支援の仕組み構築に向けての協議に入っている。具体的には、市による災害教育の支援、学生のみでの避難所設営・運営や専門資格の取得などを計画している。

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