基準7:学生支援
さまざまな分野の女性社会人メンターによる学生のキャリア形成支援
取組み事例
2011年度から続く「社会人メンター」制度は、学生が多彩なライフスタイルを持つ社会人女性メンターのアドバイスを受けることにより、大学時代の過ごし方や将来に向けての明確な指針を得て、それぞれが自らのキャリア形成を考え、成長を遂げることを目標に掲げ、「個別メンタリング」において、より学生の希望に沿うよう「メンターマッチングシステム」の整備を図るなど改善を続けている。このようにさまざまなロールモデルと出会い、学生が自身のキャリアについて考える機会を提供することは、学生の成長を促し、大学での学びをより充実させる取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 学生の希望に沿った、多彩なライフスタイルを持つ社会人女性メンターのアドバイスを受けることができる。
- さまざまなロールモデルと出会い、学生が自身のキャリアについて考える機会を提供することにより、自己実現に向けた学生の成長を促し、大学での学びをより充実させている。
大学からのコメント
本学独自の制度としてスタートした社会人メンター制度には、現在、20~70代の女性約360人が在籍しており、約4分の3が他大学出身者だ。40~50代が約60%を占め、職業分野は商社や銀行、教育、マスコミ、国家公務員のほか、管理栄養士、公認会計士、社会福祉士などの有資格者もおり幅広い。留学や海外生活の経験を持ち、国際的に活躍してきたメンターも多い。現職者だけでなく一時離職したり、子育てが終了後に再就職したりと多様なワークスタイル、ライフスタイルのメンターも活躍している。
社会人メンター制度には三つのプログラムがある。
①メンターフェア
少人数の学生グループとメンターとが自由に懇談する催し。予約不要で昼休み開催なので飲食可とし、カジュアルな雰囲気で話せる。各回、メンター10名程度が参加。
②メンターカフェ
「観光・航空業界」「ヘルスケアビジネス」など、毎回テーマを設けて開催。複数のメンターと学生40名程度が交流できる。メンターと学生をグループにわけ、1ターム30分程度で次のグループへと移る。学生はメンターの話を聞く事で、業界や仕事に対する視野をさらに広げられる。
③個別メンタリング
学生が専用サイトから希望のメンターを検索し、一対一で30~60分間じっくりと向きあう。対面、ウェブが可だが、9割がウェブ利用。2024年度の学生の延べ参加人数は、①362人(14回)②95人(6回)③579人だった。
メンターには上記三つのプログラム以外に、職業経験、社会経験に関連した全学対象や学科ごとの授業や講座のゲストスピーカーとして登壇してもらうこともある。2024年度はこれらすべてのプログラムに参加した学生は、延べ1,896人だった。また、スタート時からの利用学生数は延べで2万人を超えている。学生からは「キャリアだけでなく、女性としてのライフプランの描き方なども相談できた」「自身のキャリアと向き合うきっかけとなり、ロールモデルとなる出会いもあった」などの声が寄せられている。
メンターにもメリットがある。昭和女子大学ではメンター同士の交流もサポートし、女性のエンパワメントにつなげる三つの「メンター交流企画」も実施している。
①メンターの集い
立食パーティーを催しメンターへの謝意を表すとともに、教職員との交流も深める。
②メンターカフェ for メンター
メンター同士でキャリアやメンタリング方法を共有。
③自主活動
メンター相互の意識向上や親睦を目的とする自主的な活動の企画を募集し、開催を支援。

関連サイトのURL
- 昭和女子大学 社会人メンターネットワーク
- https://www.swu.ac.jp/career/society/