基準9:社会連携・社会貢献
地域のニーズに対応した各種の社会貢献活動の実施
取組み事例
「ボランティアセンター」を設置し、協定を締結した自治体等と意見交換を実施しながら、祭りや花火大会の開催支援等の地域のニーズに沿った社会貢献・社会連携活動を学生のボランティアサークルと協同で実施しており、学生の実践的な活動は「社会貢献実践」という科目を設置し単位化することで教育にも生かしている。また、スポーツ健康マネジメント学科柔道整復師コースを設置している特性を生かし、自治体等の要請に対応して、地域におけるトライアスロン等の競技大会において、学生が出場選手のコンディショニングを実施している。これらの活動は、学生自身の実践的な学びの場として有効に機能しており大学の具体的な目標の1つである「地域社会や国際社会に貢献できる人材育成」の実現に対する有意な取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 地域のニーズに沿った社会貢献・社会連携活動を学生のボランティアサークルと協同で実施している。
- 学生の実践的な活動は「社会貢献実践」という科目を設置し単位化している。
- 設置しているコースを設置している特性を生かし、地域の競技大会において大きな役割を果たしている。
大学からのコメント
ボランティアセンターは、協定を締結した自治体等と意見交換しながら連携を深め、地域課題の解決に向けて持続可能なボランティア活動を続けている。とりわけ、高崎キャンパスの地元である高崎市新町においては、同地区の商工会が季節ごとに開催する地域イベント(年6回程度)に対し、本学のボランティアサークルや科目「社会貢献実践」を受講する学生達を中心に、十数年にわたって協力を続けており、地元から愛され頼りにされる信頼関係が構築されている。事前の打ち合わせ、テントの設営や会場づくり、企画の運営、後片付けや掃除など、すべてのプロセスに学生たちは参画し、地元住民に教えを請いながら、「今何をやるべきなのか」を考えて行動している。また、約90万人が参加する高崎まつりを始め、高崎市で開催されるハロウィンやキングオブパスタなど、若者たちが参加するイベントの運営支援にも参画している。さらには、群馬県地球温暖化防止推進委員や白鳥見守り隊など、地域の環境保全に対するボランティア活動にも参加している。
一方、スポーツ健康マネジメント学科柔道整復師コースは、目標の一つに「スポーツに強い柔道整復師の育成」を標榜していることもあって、平成26(2014)年度のコース開設と時を同じくしてスポーツトレーナー部のボランティア活動を開始した。部員のほとんどは柔道整復師を目指す学生である。近年では、マラソン、自転車競技、トライアスロンなど、群馬県内で開催される各大会に出向き、競技前のストレッチやテーピング、競技後のアイシング、マッサージ、セルフケアなど、様々な年齢層や競技レベルの参加者の要望に応じて、指導教員のもとで適切な処置を行っている。ケアブースを訪れた大会参加者に対するアンケート調査では、96%が「学生の態度が良い」と回答している。トレーナー部の活動は、参加者から高い評価を受けていると同時に、学生自身が職業意識を高め、将来求められる職能を向上させるべく意欲的に学修に取り組むことにつながっている。
このようなボランティア活動は、大学の授業だけでは得られることのできない貴重な社会経験であり、学生たちが社会とのつながりを強く意識し、「地域社会や国際社会に貢献できる」人材へと成長する一助になっているものと考えられる。

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