基準4:教育課程・学習成果
意欲ある学生が最先端研究に参加できるプロジェクトの実施

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2024年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
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取組み事例
ヒト・動物・環境の持続的健康社会の構築のため、世界をリードできる人材の育成を目指す「麻布出る杭プログラム」は、高等学校から大学、大学から大学院と切れ目ない学びの機会を提供し、初年次から学生が所属学科に関係なく興味をもった最先端研究プロジェクトに参加して、学会発表、学術論文公表、研究費獲得に携わる経験等を通じて、大学の教育研究分野である動物や環境への興味を持ち、意欲のある学生の能力を引き出し、伸長させる特長的な事業であり、各種のアセスメントにより参加学生の成長度合いを確認する仕組みも機能していることからも優れた取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 初年次から所属学科に関係なく興味をもった最先端研究プロジェクトに参加できる。
- 高等学校から大学、大学から大学院と切れ目ない学びの機会を提供している。
- 各種のアセスメントにより参加学生の成長度合いを確認する仕組みも取り入れている。
大学からのコメント
「麻布出る杭プログラム」は、1年次後期から研究に触れさせることで、学生の能力を伸長させることを目的に2019年度から開始した獣医学部動物応用科学科の「実践的ジェネラリスト育成研究プログラム」に端を発している。その後、2020年度に文部科学省大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業メニューⅡ出る杭を引き出す教育プログラム」に全国の大学で唯一採択されたことを契機に「麻布出る杭研究プロジェクト」として全学展開を図った。現在は全学部全学科から約170人の意欲あふれる学生が参加しており、同プロジェクトに鋭意取り組んでいる。
同プログラムは前述した「麻布出る杭研究プロジェクト」に加え、高大接続プログラム「いのちと共生の研究プログラム」、海外研修支援制度「ジェネプロ海外チャレンジプログラム」、大学と大学院のシームレスな修学環境を提供する「大学院早期履修制度」で構成されており、生徒・学生に意欲があり、一定の要件を満たすことで、全てのプログラムに参加することも可能となっている。
「麻布出る杭プログラム」参加者は、主に科学基礎力を測定することのできる直接評価指標「サイエンスリテラシーテスト」と行動特性を測定することのできる間接評価指標「コンピテンシーテスト」により学習成果を把握している。1~2年次のアセスメントテストの結果では参加者の能力の向上が確認できており、意欲と非凡な能力を有する学生の能力を伸長させることができているといえる。当該結果は学生にフィードバックしており、各学生が自身の特性や修学状況を把握しながら、今後の学びに生かすことができるよう環境を整備している。
このように高い水準で各プログラムを遂行したことで、2022年度の文部科学省による中間評価では最高ランクとなる「S」評価を獲得した。
2024年度をもって文部科学省の補助事業は終了となったが、大学として特色あるプログラムであるとの認識の下、学園から予算措置もあったことから、今後も継続して取り組むこととしている。
関連サイトのURL
- 麻布出る杭プログラム特設サイト
- https://www.azabuderukui.info/