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岐阜県と共同で取り組む野生動物管理の活動

国立 岐阜大学 応用生物科学部共同獣医学科

6 教育研究等環境

岐阜県と共同で取り組む野生動物管理の活動

岐阜大学 応用生物科学部共同獣医学科
種別 獣医学教育評価
年度 2023年度
区分 国立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

「岐阜県野生動物管理推進センター」と「野生動物管理学研究センター」を岐阜県と共同で運用し、野生動物の各種生体材料の管理・提供体制の確立及び野生動物に関連する各種研究活動の支援を目標に活動を展開している。顕在化している地域課題をテーマにした「連続講座」の開催や、県や森林管理署と連携した野生動物のモニタリングの実施を通じ、教育研究とともに地域貢献に大いに寄与する取組みを積極的に行っていることは、高く評価できる(評価の視点6-15)。

ここがポイント

  • 地域の野生動物管理の推進を目的とする「岐阜県野生動物管理推進センター」と、野生動物管理に関する分野横断的な研究を推進しつつ、同センターによる調査や人材育成等を学術的に支援する「野生動物管理学研究センター」を、岐阜県と共同で運用している。
  • 両センターの活動は、教育研究とともに地域貢献に大いに寄与している。

大学からのコメント

クマ類,イノシシ,カワウ等の野生動物が引き起こす農林水産業被害や市街地侵入,人身事故は,全国的かつ喫緊の課題の一つとして認識されるようになりました。ニホンジカによる植生被害は,生物多様性保全の観点からも大きな脅威となっています。野生動物に由来し,人の健康や経済活動に悪影響を及ぼす感染症も少なくありません。そのため,今や我が国の野生動物は,「保護の対象」のみならず「リスク管理の対象」と位置づけられる存在です。このような状況の中,大学と自治体の連携のもと,科学的な野生動物管理の推進を目指す体制と取り組みは,「岐阜モデル」として各界から注目を集めています。加えて,自治体職員のOn the Job Trainingの場としても機能している点については,日本学術会議が2019年にまとめた「人口縮小社会における野生動物管理のあり方」の中でも高く評価されました。

岐阜大学 応用生物科学部共同獣医学科

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