2 教育課程・学習成果、学生
実践的な科目を通じた主体的な学びの促進

種別 | 知的財産専門職大学院認証評価 |
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年度 | 2023年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
関連タグ |
取組み事例
「知的財産事業化演習」等の実践的な科目を設置して、学生グループに「知財ビジネスアイデア学生コンテスト」に参加させるなど、学生の主体的な学びを促すとともに学修のモチベーションを高める工夫がなされている点は、評価できる(評価の視点2-5)。
ここがポイント
- 実践的な科目を通じて、学生の主体的な学びを促すとともに、学修のモチベーションを高める工夫を行っている。
大学からのコメント
知的財産の専門家として、知的財産を社会で活用する力を獲得するための実践的な科目を提供しています。
(1)特許権の取得手続の実務を学ぶ科目
(ⅰ)特許出願作成演習
特許権の基礎となる特許請求の範囲および明細書の書き方を演習形式で学びます。演習を繰り返し、併せて、明細書等に関する特許法の規定や拒絶理由通知の内容、裁判例を学習します。
(ⅱ)審査審判対応演習
知財専門家に求められる最も基本的な能力の一つは、特許庁の審査・審判で提示される拒絶理由や無効理由にうまく対応し、特許を取得することです。本科目では、文系でも理解しやすい事例を使った演習です。
(2)情報の検索と分析について学ぶ科目
(ⅰ)知的財産情報検索分析要論
企業の知的財産活動において情報収集は必須です。国内外の知的財産情報関係のデータベースの利用法を修得し、特許調査を中心とした知的財産分野の情報収集方法を修学します。
(ⅱ)知的財産情報検索分析特論
国内外のデータベースを利用し、より詳細な意匠・商標調査の演習をします。さらにIPランドスケープの作成演習を通して、より高度な知財調査・分析の手法を修得します。
(3)経営や事業戦略について学ぶ科目
(ⅰ)事業戦略事例研究I・Ⅱ
豊富なケース教材を活用して、実際の企業において採用されたさまざまな事業戦略と、それを支える知財マネジメントなどについてケースディスカッション方式で学びます。
(ⅱ)知的財産事業化演習
事業創出とマーケティング戦略の基礎を学んだうえで、ビジネス・アイデア・コンテストに出場するプロジェクト方式の授業です。2024年知財ビジネスアイデア学生コンテストでは本学3チームともに近畿経済産業局長賞などを受賞しました。
(4)基礎的な技術スキルを学ぶ科目
(ⅰ)電気電子要論
電気電子分野で重要となる電気現象や磁気現象、半導体物性のほか、論理回路、情報通信、信頼性評価、フィードバック制御、現代暗号方式、人工知能などの技術の基礎について、座学と簡単な電子回路作成などを通して学びます。
(ⅱ)機械技術要論
機械技術に関する基礎と特許を総合的に理解することをめざします。そのために空調・環境・エネルギー分野を題材にして、機械技術を実際の製品・市場・特許の3点から立体的に把握します。
(ⅲ) その他
情報技術要論、応用化学・生命工学要論、発酵及び食品学要論により、各技術分野の知識を知的財産の側面から修得します。
