2 教育課程・学習成果、学生
多様な学びを選択可能とした特別コース・プログラムの設置

種別 | 公衆衛生系専門職大学院認証評価 |
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年度 | 2023年度 |
区分 | 国立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
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取組み事例
時代に合わせた社会ニーズの高い領域として、「臨床研究者養成コース」「遺伝カウンセラーコース」「臨床統計家育成コース」を特別コースとして採り入れている。また、「知的財産経営学プログラム」「医療経営ヤングリーダー・プログラム」を設け、学生に多様な学びの選択を可能としており、社会や学生のニーズに対応した教育を提供し人材を養成しているという観点から、特色ある取組みといえる(評価の視点2-2)。
ここがポイント
- 受験時に選択可能な3つの特別コースを設置している。
- 入学後受講可能な2つの特別プログラムを設置している。
大学からのコメント
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻では、学位授与方針及び教育課程の編成・実施方針に関してはディプロマポリシーとして明文化し、京都大学医学研究科のホームページに公表して、学生への周知を図っている。
本専攻の専門職学位課程では、2年以上(2年コース)もしくは1年以上(1年コース)在学した上で、かつ分野科目(課題研究を含む)で30単位以上を修得し、課題研究発表会での発表を含む教育課程を修了することが「社会健康医学修士(専門職)」授与の必要要件である。なお、大学の長所・特色として評価いただいた各特別コースでは必須科目がそれぞれ個別に定められている。専門職学位課程の修了にあたっては、「社会における人間」の健康や疾病に関わる問題を探知・評価・分析・解決する知識、技術、態度を有する高い素養を身につけるとともに、先端的課題の解決に取り組む総合的な能力および高い責任感、倫理性を備え、以下の点に到達していることを目安とする。
1.社会健康医学に関わる実務・政策・調査・教育において、専門的かつ指導的役割を果たすことができる。
2.人々の健康に関わる経済・環境・行動・社会的要因について知識を深め、新しい知識と技術を生み出すことができる。
3.生み出した新しい知識と技術を健康・医療に関わる社会の実践、方策と政策に還元できる。
4.社会健康医学に関わる優れた教養や各専門の知識と技術をもって、個人・組織・地域・国・世界レベルで貢献できる。
なお、特別コースにおいては、上記の1~4を満たした上で、それぞれ以下の点に到達していることを目安とする。
【遺伝カウンセラー(GC)コース】(2年制)
先端医療に対応できる高度な専門的知識とコミュニケーション能力を持ち、患者・家族の立場を理解して遺伝医療におけるインターフェースとなる能力を身につける。
【臨床統計家育成コース(CB)コース】(2年制)
①臨床研究の科学的な質を保つために必要な統計学基礎および臨床統計学を修めること。特に「臨床試験のための統計的原則(ICH E9ガイドライン)」について 十分に理解すること。②病院での臨床研究に関する実地研修を通じて、統計解析、データマネジメント等の実務を経験し、臨床統計家に求められる技術に習熟すること。③臨床研究の倫理的な質を保つために必要な知識・態度を身につけること。特に日本計量生物学会作成の「統計家の行動基準」について十分に理解すること。
【臨床研究者養成(MCR)コース】(1年制)
臨床研究を支える基本理論・知識・実践技術に習熟し、医療者としてのリサーチ・クエスチョンを解決するために、研究プロトコールの作成、研究の実施・マネジメント、データの解析、解釈、論文化を独力でできる(あるいは、適切な時期に専門家に適切な相談・照合ができる)。
関連サイトのURL
- 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 ディプロマ・ポリシー
- https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education-campus/curriculum/graduate/daigakuin/diploma/syakaikenko