基準4:教育課程・学習成果
企業等との連携によるPBL型授業の展開

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2020年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | 8,001人~ |
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取組み事例
学部の共通教養教育科目において、企業や地方公共団体等の社会との連携により授業を展開しているものが多くあることは特色である。特に、「全学共通教養教育センター」が提供する「プロジェクト科目」では、地域社会又は企業から授業内容を公募するとともに、経験豊かな現場の第一線で働く社会人を講師に迎え、専任教員と協働で授業を運営する方法を採用しており、学生に対して生きた智恵や技術を学んでもらうことで、「プロジェクト・リテラシー」と称する課題解決力、企画立案力等を身につけさせている。学生の総合的人間力を養いつつ、参加している企業にとっても挑戦的なプロジェクトの実現につながる例もあるなど、地域社会や企業とともに、教育理念である「自由主義」に基づき、批判的思考力、科学的思考力を持つ自立した人物の育成を行う教育課程としていることは評価できる。
ここがポイント
- 「全学共通教養教育センター」が提供する「プロジェクト科目」では、地域社会又は企業から授業内容を公募するとともに、経験豊かな現場の第一線で働く社会人を講師に迎え、専任教員と協働で授業を運営している。
- 学生が「プロジェクト科目」で生きた智恵や技術を学ぶことにより、課題解決力、企画立案力等を身につけている。
大学からのコメント
同志社大学は、従来の教室での座学中心の授業形態とは異なった実践型・参加型の学習機会を重視したプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)を基本とする、「プロジェクト科目」を2006年度から設置しています。
学部生の正課科目で、プロジェクトをベースに学習を進めていく科目です。そのテーマは地元京都に関係するものから時宜に適ったテーマまで幅広く設定されています。各年度のプロジェクトについては、学生が主体的・自律的に学んでいく形で授業を展開しており、座学では経験できない、実践的・体験的学習です。
各プロジェクトの活動目的やイベントの開催報告をはじめとした日々の活動内容は、履修学生がレポートする「クラスレポート」にまとめられ、さらに各プロジェクトの授業活動の成果については「学生成果報告書」として作成しホームページを通じて公表しています。
また上記の作成以外にも毎年、成果報告会を開催し、履修者全員が報告者となって各プロジェクトの目標達成度や成果を紹介しています。
過去のプロジェクトにおいては、実際に企業とのプロジェクトを通じて商品化された事例もあり、現場の第一線で働く社会経験豊かな方と本学の専任教員によって運営される「プロジェクト科目」は、キャリア形成支援の観点からも非常に重要な役割を担っています。