2 教育課程・学習成果、学生
学生の主体的な学びを支援する体制の構築
取組み事例
入学時から修了時まで、学生一人ひとりの研究・修学上の相談相手となる教員(1年次:アカデミックアドバイザー、2年次:プロジェクト科目担当教員)を複数割り当てて支援を行うことで、学生の多様な問題意識や目的に対応した各種の指導を行い、学生の主体的な学びを支援する体制を構築していることは特色として評価できる(評価の視点2-7)。
ここがポイント
- 学生一人ひとりの研究・修学上の相談相手となる教員を複数割り当てている。
- 学生の多様な問題意識や目的に対応した各種の指導を行っている。
- 学生の主体的な学びを支援する体制を構築している。
大学からのコメント
【経緯】
本研究科は、設立当初から、複数教員が主査を務める指導体制(複数指導体制)を採用している。
【強調のポイント】
教員のペアは研究分野(企業経営系と地域公共系)や手法(定性的研究方法と定量的研究方法)が互いに補い合うように決定し、学生の多様な背景と関心に対応しつつ、学習や研究テーマへの取組みに対して多角的に捉える気づきの機会を提供している。
特に、プロジェクト研究では、指導教員同士で異なる意見・アプローチが提示されることがあり、その中で学生は自らの責任においてそれぞれの意見を取捨選択し、主体的に取り組むことが求められている。これにより学生が戸惑う局面やリスクも想定されるが、主体的に取り組む姿勢や多角的に物事にアプローチする姿勢の伸長に役立っている。
【補足】
経営戦略、マーケティング戦略、アカウンティングといった企業経営系のコア科目の履修を促しつつ、選択必修の枠組みにおいて、主体的に履修科目の選択を行ってもらう。
企業経営や公共政策に関心がある学生にはそれぞれ対応する履修モデルを提示しているが(それぞれ「ビジネス・リーダー」、「パブリック・プロフェッショナル」の人材像に対応)、これらの枠組みにとらわれることなく、融合的な履修計画を立てることが可能である。後者については、「地域プロデューサー」の実践的な多様なアプローチがあることを考慮し、あえて履修モデルを提示していない。
【展望】
学生へのフォローを効果的に行いつつ、複数指導体制を継続する。