2 教育の内容・方法・成果
歯科医療を追求する姿勢と行動力を養う多彩な専門科目

種別 | 歯学教育評価 |
---|---|
年度 | 2023年度 |
区分 | 国立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
関連タグ |
取組み事例
リサーチマインド及びグローバルマインド育成の科目として、「自由研究演習(研究室配属)」「歯学国際交流演習(Okayama University Dental School Short-Term-Study-Abroad (Exchange) Program For Undergraduate Students;ODAPUS)」を設置しているほか、口腔と全身健康の関わり、急性期病院における医科歯科連携、在宅介護現場における多職種連携に関する授業シリーズ、介護シミュレーターや老人介護施設を利用したチュートリアル演習、周術期管理実習、在宅介護実習を教育課程に組み込んでいる点は、優れた取組みとして高く評価できる(評価の視点2-3)。
ここがポイント
- 3年次に「自由研究演習(研究室配属)」や短期留学制度「歯学国際交流演習(ODAPUS)」を設置している。
- 急性期病院における医科歯科連携、多職種連携、介護シミュレーターや老人介護施設を利用したチュートリアル演習、周術期管理実習、在宅介護実習を行っている。
大学からのコメント
長所・特色に関する追加情報(導入経緯、補足事項、今後の展望など)
専門教育科目は、歯学教育モデル・コア・カリキュラムの内容を網羅しており、それに加えて歯学部が独自に策定した専門科目が含まれている。リサーチマインド育成のための科目として「自由研究演習(研究室配属)」、グローバルマインド育成の科目として「歯学国際交流演習(ODAPUS)」があり、これらは3年次の選択必修科目として設定されている。演習後には成果発表会を開催することで学生間の情報共有、相互理解を促している。成果発表会にはコーディネーターを務める教務委員のほか、各分野の受け入れ・指導教員が参加することで、当該科目の教育効果を検証し、教務委員長に情報を集約する体制をとっている。自由研究演習で得られた成果はSCRP(Student Clinician Research Program)参加者の選定にも利用されており、過去にはSCRP日本代表選抜大会での優勝者を輩出している。また、毎年の志願者の多くが興味を示すODAPUS は、当歯学部生を海外の歯学部に派遣する一方向のプログラムであったが、海外協定校からも学生を受け入れる双方向のプログラムへと変更し、グローバルマインド育成のための機会は質、量ともに増加している。
「生活習慣病と口腔」、「急性期医療」、「在宅介護医療」をテーマにした講義シリーズや要介護高齢者を模したシミュレーターを用い、在宅歯科診療の現場を想定したシミュレーション実習、また、介護施設を用いたPBL演習や超急性期医療の現場で実習を行う周術期口腔機能管理実習、さらには、在宅歯科訪問診療の現場で実習を行う在宅介護歯科医療実習などは当歯学部が申請担当校となり申請した、「健康長寿社会を担う歯科医学教育改革(平成26年度文部科学省課題解決型高度医療人人材養成プログラム)」の採択を機に構築された。本事業の終了後も、連携大学群と連携シンポジウム及び歯学教育改革コンソーシアム事業推進委員会を開催し、積極的に情報交換を行うことで、さらなる講義内容の充実に努めている。
関連サイトのURL
- 岡山大学新着ニュース2021年11月04日「歯学部4年次生棚井あいりさんが令和3年度SCRP日本代表選抜大会で優勝!」
- https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10620.html
- 文部科学省 課題解決型高度医療人材養成プログラム 健康長寿社会の実現に貢献する歯科医療人養成
- https://mdp.dent.okayama-u.ac.jp/ocw/index.php