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教育補助講師を活用した正課外での学習支援

私立 明治大学専門職大学院 法務研究科法務専攻

2 教育課程・学習成果、学生

教育補助講師を活用した正課外での学習支援

明治大学専門職大学院 法務研究科法務専攻
種別 法科大学院認証評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

クラス担任制度をとるとともに、弁護士の資格を有する修了生である教育補助講師がクラス副担任及びゼミ担当として、学生からの相談への対応、授業の復習を中心とした補習やゼミを実施している。また、教員と教育補助講師の間で学生の学習状況や補習・ゼミの内容を共有することで、きめ細かな学習指導を行っており、正課授業との相互効果により学生の学力向上を目指すものとして学生からも高く評価されていることから、特筆すべき取組みといえる(評価の視点2-20)。

ここがポイント

  • 各クラスに担任(教員)と副担任(教育補助講師)を配置する「クラス担任制度」を採用している。
  • 教育補助講師は、1・2年次生を対象とする授業の復習が中心の補習、3年次生を対象とするゼミを実施している。
  • 教員は、教育補助講師と連携し、補習やゼミ等での学習内容を正課授業にフィードバックしている。

大学からのコメント

 本研究科では、密度の濃いカリキュラムでの学びを円滑に進めるために、学生の自主学習をサポートする「教育補助講師」制度を設けている。教育補助講師は本法科大学院修了生を中心とした若手弁護士21名(2024年4月現在)が担っており、毎日4名程度の教育補助講師が相談にあたっている。同講師の担当分野は公法系・民事系・刑事系・展開先端系・法曹実務の各分野にわたっており、未修者・既修者それぞれに対応した相談(個別・グループ)が気軽に受けられる。
 また、本法科大学院では、全学生を対象にクラス担任制度を設けている。学年によりクラス編成は異なるが、各クラスに主担任(教員)と副担任(教育補助講師)がつく体制をとっている(3年次は主担任のみ)。
 1・2年生は、毎週、副担任が担当をする補習(ゼミ)があり、2つのクラスに分かれている。スタンダードクラスは、内容を授業の進度と合わせることで、より授業の理解を深めるとともに、疑問点や理解できなかった部分に関して、時間を空けずに解決できる体制をとっている。アドバンストクラスは、司法試験在学中受験を意識し、アウトプットに重点を置いた補習を展開している。3年生は、司法試験に向けた多種多様なゼミを自身の学習状況に合わせて選択している。ゼミは春学期・秋学期に提出する報告書を法務研究科教員で共有している。さらに、春学期と秋学期それぞれ1回ずつ、全学生を対象に、クラス主担任(1・2年生は副担任同席)との面談を実施している。この面談は、普段の学習についてはもちろん、日々の悩み等についても相談できる場を設けることも目的としている。このほか、年2~3回の教員と教育補助講師による意見交換会を通じて状況や課題の共有することで、教員及び教育補助講師によるきめ細かなサポートを行っている。

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