公立
広島市立大学
基準4:教育課程・学習成果
学生参画による教育の質保証の取り組み
取組み事例
教育課程に対する評価の一環として、「カリキュラム・コンサルティング」を実施し、卒業見込みの学生が授業科目やカリキュラムに対する長所や改善点についてグループワークを行った結果を各学部・学科の担当教員がとりまとめ、「内部質保証委員会専門委員会」に報告することで教育課程の改善につなげる体制を構築している。これによって、授業方法の改善や次のカリキュラム改革に向けた課題を把握・蓄積するとともに、学生が自己の成長を振り返る機会にもなっている。今後は、全学的な教育課程の改善につながることが期待できるため、学生参画による教育の質保証の取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 卒業予定の学生に「全学共通系科目」や学部・学科の「専門基礎科目」及びカリキュラム等についてよかった点や改善点をグループワークで自由にディスカッションしてもらい、学生からの声をカリキュラム改善に採り入れる試みを行っている。
- カリキュラムに対する学生からの評価を把握できるとともに、学生が大学での学びを振り返ることで、自身の成長を確認する機会にもなっている。
- 「カリキュラム・コンサルティング」の結果を「内部質保証委員会専門委員会」に報告する仕組みを設けており、授業方法の改善点や次のカリキュラム改革に向けた課題を把握・蓄積することで、全学的な教育課程の改善につなげることが期待できる。
大学からのコメント
教育の内部質保証に関しては、 2021年度から教育課程に対し3つの評価(自己評価(カリキュラムアセスメント)、他者評価(カリキュラムアセスメント・チェック)、学生評価(カリキュラム・コンサルティング))を実施し、課題の把握とカリキュラムの点検・改善等に役立てています。このうちカリキュラム・コンサルティングは、卒業予定者が在学中に履修した科目等について、評価と助言を行う取組です。学生から、全学共通系科目や外国語系科目、専門教育科目等のカリキュラム全体に対して、良かった点及び改善してほしい点、またその理由と改善点には自分なりの改善案を添えて意見を出してもらいます。これは学生にとっても、大学での4年間の学びを振り返る良い機会となっています。