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高大連携教育を活用した入学試験制度

私立 東北福祉大学

基準5: 学生の受け入れ

高大連携教育を活用した入学試験制度

東北福祉大学
種別 大学評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) 4,001人~8,000人
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取組み事例

「リエゾン教育プログラム」において、高等学校の生徒を対象に大学の理念や学科の専門分野に関する講義等を夏季休暇期間中に開講し、当該プログラムを通じて福祉分野への興味・関心を高め、また、プログラム修了者に対して「学校推薦型選抜[高大連携]」の出願資格を与えている。このような特色あるプログラムを通じて志願者が増加しているとともに、福祉分野のみならずそれを応用した産業や保健医療分野を指向する学生の受け入れに繋がっていることは評価できる。

ここがポイント

  • 受講生と高等学校の進路指導部へのアンケート調査による、プログラムの効果測定及び妥当性の確認だけでなく、高等学校に対してアンケート結果のフィードバックを行うことで、高等学校においてもその後の学習活動や進路指導に生かされている。
  • 本プログラムを経て入学した学生について「高等教育推進センター」が追跡調査を行い、学生の受け入れ方針に沿った学生の獲得ができているかを検証している。
  • 追跡調査の検証結果を踏まえて内部質保証推進組織が各部局に改善の指示を行うなど、PDCAサイクルが有効に機能している。

大学からのコメント

 本学では、2020年度より高・大のシームレスな教育接続へ向けての取り組みとして独自開発した高大連係携プログラムである『リエゾン教育プログラム』を実施しています。このプログラムは、本学で学べる福祉・心理・行政・経営・情報・教育・看護・リハビリ・医療事務等の各分野について、大学での研究・教育に触れる機会を希望する高校1年生から3年生の生徒が参加でき、高校と大学相互のつながりや学部学科の理解をより深め、入学後の学修に対する目的意識や将来に対する意識の向上につなげる取り組みです。プログラム内容は、本学の建学の精神や教育理念、学科の3ポリシーなどについて説明を聞くだけでなく、模擬講義や与えられた課題についてのレポート提出、ディスカッションや体験実習などがあります。さらに受講生・高校の進路指導部からのアンケートをもとにプログラムの効果測定や妥当性の点検・評価を行うなど双方協力し、検証しあいながら取り組んでいます。プログラムを終えた受講修了者には修了証を発行し、高校3年生の受講修了者には学校推薦型選抜[高大連携](2025年度入試より[リエゾン])の出願資格が与えられます。
 受講生へのアンケート調査の結果によれば、「基礎学力の強化」、「レポート作成などの方法の習得」、「学習意欲の向上」、「大学における学びの内容理解」といった点で効果があったとする回答が多く寄せられています。データ、エビデンスを用いた検証については今後も継続し、高校側、大学側双方のニーズをより満たすように高大連携事業を推し進めていきたいと考えます。
 リエゾン教育プログラムから入試まで教育の一環として機能しており、入学志願者の成長や覚醒の場及び貴重な教育の場になっており、その成果は高い卒業率や学科の専門性を活かした進路を選択する学生の多さに表れています。

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