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経済的な支援と教育の提供の両面を実現する入学者選抜方法「総合型選抜(はたらく学生)」

私立 東京電機大学

基準5:学生の受け入れ

経済的な支援と教育の提供の両面を実現する入学者選抜方法「総合型選抜(はたらく学生)」

東京電機大学
種別 大学評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) 4,001人~8,000人
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取組み事例

働きながら学ぶことに意欲を持ちつつも、経済的な事情等により大学進学に不安を抱えている入学者を支援するため、入学試験において「総合型選抜(はたらく学生)」を実施しており、同選抜で入学した学生は、昼間に東京千住キャンパスで「学生職員」として働きながら、夜間に工学部第二部で学ぶことが可能となっている。学内で実習補助や部品加工、機械整備の実務に携わることで実践的な学びや就職にも有用であり、経済的な支援と教育の提供の両面を実現する入学者選抜方法を運用していることは評価できる。

ここがポイント

  • 働きながら学ぶことに意欲を持ちつつも、経済的な事情等により大学進学に不安を抱えている入学者を支援している。
  • 昼間に東京千住キャンパスで「学生職員」として働きながら、夜間に工学部第二部で学ぶことが可能となっている。
  • 学内で実習補助や部品加工、機械整備の実務に携わることで実践的な学びや就職にも有用である。

大学からのコメント

昼間に職を持つ者のために夜間に授業を行う夜間学校から始まった本学では、学生として学びながら本学の職員として働くことができる「学生職員制度」を設けています。しかし、この制度は広く周知されていたわけではなく、学生職員への応募や採用が入学後に行われていたため、経済的な事情で大学への進学を断念していた入学希望の方への後押しにはなっていませんでした。そこで、「経済的な事情で大学への進学が困難」、「高校卒業後は働きたいが、大学で学びたい気持ちがある」といった向学心を持ち修学意欲のある高校新卒者の方を対象に門戸を開き、「総合型選抜(はたらく学生)」という入学者選抜制度を設けました。東京千住キャンパスに設置の「工学部第二部(夜間部)」を対象学部とし、学生職員としての採用・就業を前提に入学検定料無料で実施している「職業付き入学者選抜」となります。当該選抜の実施にあたっては、数学の筆記試験を課して学力を測りつつ、志望学科における学びと学生職員としての適性を測るため、教員と事務職員で個別面談を実施して厳正に合否判定を行っています。これにより、毎年度、学習意欲並びに就労意欲が高い学生を受け入れることができています。
学生職員としての就業時間は、原則として月曜日から土曜日の10時~17時としています。大学内での勤務のため通勤の苦労はなく、授業開始までの時間を有効に活用することが可能となります。学生職員としての主な業務は、各学部・学科の実験準備・管理、事務作業の補助などで、これらの業務に付随する実習補助や部品加工、機械整備などの仕事を通して知識や技術が身につき、修学にも役立てることができます。就職に関しても、働きながら学ぶ学生職員は各企業から高い評価を受けています。

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