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「地域連携看護学実践研究センター」を中心とした地域の健康づくりを推進する活動の展開

私立 東京慈恵会医科大学

基準9:社会連携・社会貢献

「地域連携看護学実践研究センター」を中心とした地域の健康づくりを推進する活動の展開

東京慈恵会医科大学
種別 大学評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

「地域連携看護学実践研究センター」(JANPセンター)を中心に、近隣地域の自治体、保健医療福祉施設、地域住民と大学が連携し、地域の健康づくりを推進する活動を展開しており、地域住民を対象としたニーズ調査をもとに、市役所や近隣の医療機関と連携し、市民や施設利用者をサポートするボランティア活動を行うほか、地域イベントを通じて、看護学科学生が実習の一環で地域住民の健康相談に応じる「みんなの保健室」など、多様な地域貢献活動によって、地域住民の健康増進を図るとともに、看護学科学生に看護師・保健師としての知識やコミュニケーション能力を身に付けさせている。これらの活動は、大学の使命を体現しており、評価できる。

ここがポイント

  • 地域住民へのニーズ調査の結果を踏まえながら市役所や近隣の医療機関と連携し、市民や施設利用者をサポートするボランティア活動を行っている。
  • 看護学科学生が実習の一環で「みんなの保健室」として、地域住民の健康相談に応じるなど、多様な地域貢献活動に取り組むことで、地域住民の健康増進に寄与している。
  • 「地域連携看護学実践研究センター」(JANPセンター)を中心に、看護学科学生に看護師・保健師としての知識やコミュニケーション能力を身に付けさせている。

大学からのコメント

東京慈恵会医科大学では、2018年に「地域住民の健康と生きる力を看護の力で支える」ことを目指し、地域連携看護学実践研究センター(Jikei Academic Nursing Practice Center for the Community :JANPセンター)を設立した。 Academic Nursing Practiceとは、看護学の発展とヘルスケアの質の向上を目的とした学問的な立場における教育、研究、臨床ケアの意図的な統合であり、諸外国では多くの看護系大学がこの機能を備えた活動をしている。JANPセンターは、医学部看護学科、慈恵第三病院看護部、慈恵第三健康推進センター、慈恵第三看護専門学校だけでなく、近隣の自治体、大学、地域住民の皆さん、専門職の皆さんと連携して活動している。

<JANPセンターが目指す姿>
・看護学教員、学生、第三病院看護部、地域の専門職者、地域住民の方々との「知の交流の場」となる。
・研究的アプローチを基盤とした看護の力で地域住民の生きる力を支える活動を共に推進する。
・これからの地域社会に必要とされる看護学の発展に寄与する。
<JANPセンター3つの部門と2つのグループの活動>
・みんなの活動部門:教員・学生・地域のボランティア活動や患者会などを支援し、住民どうしのつながりを推進。
・みんなの学び場部門:地域の住民や保健医療福祉識者のニーズに応える情報を公開講座等で発信、共有し学びの支援を行う。「にじいろスマイルの会」として、医療的ケア児とその家族へのケアについて学ぶ場の開設。
・みんなの保健室部門:体力測定や健康相談など、まちの身近な保健室として地域住民の健康生活を応援。
・ニーズリソースマッチンググループ:地域の住民や保健医療福祉識者のニーズを研究的に把握し、部門の活動への提案。
・広報グループ:JANPセンターの活動を大学内・地域への発信。

2024年度の中心テーマは、「調布市・狛江市の在住在勤者のヘルスリテラシーに関する大規模調査」から明らかとなった、“若い世代の健康を支える”ことを目的とした「プレコンセプションケア(女性やカップルを対象として将来の妊娠のための健康管理を促す取組)の推進」である。プレコンセプションケアチームを立ち上げ、各部門とともに、慈恵第三病院・近隣大学の心理士・中高等学校の養護教諭・保健センター保健師・医師会医師・助産師・薬剤師などと繋がり活動をしている。今年度からは学生JANPセンター委員にも参加してもらい、若い世代のフレッシュな考えを取り入れつつ活動を推進していく。

東京慈恵会医科大学

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