私立
東京歯科大学
基準4:教育課程・学習成果
患者の協力を得て取り組むコミュニケーション能力の高い歯科医師の養成

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2023年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
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取組み事例
歯科医学教育への協力に賛同して登録した患者で構成する「Patient Community」を形成し、3年次のコミュニケーション学「医療面接」におけるロールプレイ実習等に参加してもらうことで、歯科医師と患者のコミュニケーションの重要性を認識し、そのスキルの修得を目指している。これを通じ、5年次の臨床実習前に学生が実際の患者への対応や意見を経験することで、コンピテンシーに示す高いコミュニケーション能力を有する歯科医師の養成に有用な取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- 附属病院で実際に治療を受けている患者のなかから、歯科医学教育に協力することに賛同する者を「Patient Community」として登録する仕組みを設け、登録者のなかから授業で患者役として参加してもらっている。
- 歯科医師に必要な能力の1つとして、患者とのコミュニケーションを重要視しており、そうした力を養う授業科目として「医療面接」(3年次)を開設し、ロールプレイ形式の授業を実施している。
- 実際の患者をケースに症状や病歴等の治療に必要な情報を収集する医療面接を実践し、参加した患者から意見を受けて次に生かすようにしており、附属病院での臨床実習(5年次)の前に実践的な経験を積み、高いコミュニケーション能力を修得する機会を設けている。
大学からのコメント
・本学のカリキュラムの特徴の1つとして、診療参加型カリキュラムとしてのコミュニケーション学を第1学年次から実施しています。コミュニケーション学では、東京歯科大学の市民参加型教育団体であるPatient Communityのメンバーが実習に参加し、一般の患者としての意見を学生にフィードバックし、来るべき臨床実習の準備を整えています。
・実習方略として小グループでのロールプレイ実習を取り入れ、各グループには各1名の教員またはTAを配置し、各学生に対するフィードバックを行うことで小グループの学生全員に対する教育効果を高めています。
・このPatient Communityとは、模擬患者よりも実際の患者に近い意見を学生に反映するために、歯科医学教育への協力に賛同して登録した患者から構成されています。本Patient Communityのメンバーが実習に参加することによって、学生は一般的な患者の対応や意見を経験したうえで5年次の臨床実習を行っています。