基準7:学生支援
教育目的を明確化した全学共通科目「インターンシッププロジェクト」によるキャリア形成
取組み事例
職業体験を通じた学生の業種・職種研究、企業活動理解の促進を目的に、全学共通科目の「インターンシッププロジェクト」を開始し、質の高い就業体験を受けられるよう、地域の中小企業・団体等と連携し、学生が自らの学びの専門性や希望する進路に応じて選択した企業等での実践的な就業体験を実施している。また、学生は体験・学習したことを日報にまとめ、企業からフィードバックを受ける仕組みを確立し、さらに事後学習として「インターンシップ実習報告会」を開催している。キャリアセンターが主導して「教育目的」を明確化したインターンシップとなっており、社会人基礎力の修得にも寄与することが期待できるため、学生のキャリア形成に有効な取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- キャリアセンターが主導して教育目的を明確化した全学共通科目の「インターンシッププロジェクト」を実施。
- 地域の中小企業・団体等と連携し、学生が希望する進路に応じて選択した企業で就業体験できる。
- 学生は体験・学習したことを日報にまとめ、企業からフィードバックを受ける仕組みを確立し、さらに事後学習として「インターンシップ実習報告会」を開催しており、社会人基礎力の修得に寄与することが期待でき、学生のキャリア形成に有効な取り組みである。
大学からのコメント
2020年全学プロジェクトとしてスタートした本取り組みは、学生に質の高いインターンシップを大学が責任をもって提供する必要性を鑑み展開してきたものであり、以下2点を目的として展開している。
1.インターンシップでの労働体験を通じ、社会で通用する力(社会人基礎力)への気づきと成長への基礎作りをおこなう。
2.学部での学びを社会で働くことと結びつけ、その後の学部での学習意欲の動機付けとする。(インターンシップ体験を専門への学びにつなげる)
さらには、本学のディプロマポリシーの一つである「自律的学習者として学び続け、社会に貢献する意欲と能力、社会の担い手としての使命感」を実社会との接点のある活動を通じて醸成する機会の提供でもある。
これらのことを踏まえ質の高いインターンシップとするため、実習機会の提供だけでなく事前事後学修に重点を置き、前・後期15回の正課の授業として専用の科目を設置した。(三省合意文書におけるインターンシップ類型の「タイプ3」に合致した施策)
スタート当初は、パイロット施策として1学部のみでのスタートであったが、現在ではプログラムを見直しつつ3年計画で全学部(8学部)に広げ展開している。初年度は学生35名受け入れ企業15社であったが、2024年度は学生107名受け入れ企業54社まで拡充しおり、実習先も企業インターンシップだけでなく地方創生に関わる団体等も取り入れ、内容も幅広いものとなっている。インターンシップ実施企業には、プログラム策定を始めとして依頼内容を説明する「企業説明会」を開催し、実施の主旨等にご理解をいただいている。さらに実習後には、実習での学びの成果を報告する「実習報告会」を開催し、ここでも直接フィードバックの機会があり、学生と企業との接点を何度も提供することで双方の振り返りの機会としている。
関連サイトのURL
- 大東文化大学
- https://www.daito.ac.jp/
- キャリア・就職支援
- https://www.daito.ac.jp/career/