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自治体との連携による「薬を通して人類に貢献」の実現

私立 昭和薬科大学

基準9:社会連携・社会貢献

自治体との連携による「薬を通して人類に貢献」の実現

昭和薬科大学
種別 大学評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

町田市との連携のもと、「赤ちゃん親子の参加する授業」、薬剤師、心理士に薬や健康について相談できる「おくすり・子育て相談カフェ」を実施し、子育て世代が子育てや薬について相談できる機会やコミュニティを形成する機会を提供している。これらは、学生の就業体験の場となるだけでなく、地域の子育て世代を支援し、地域における子育てコミュニティの形成に寄与するものであり、「薬を通して人類に貢献」という大学の理念を具現化する取り組みとして高く評価できる。

ここがポイント

  • 自治体との連携のもと、子育て世代が薬剤師、心理士に薬や健康について相談できる機会を提供し、子育ての悩みに応えるだけでなく、子育て世代のコミュニティ形成に寄与している。
  • 実務実習では接する機会が少ない子育て世代に対応する体験を学生に提供し、薬剤師としての将来の働き方や子を持つ世代になったときの暮らし方を考えることを学生に促す貴重な就業体験の場となっているだけでなく、大学の理念を体感させる取り組みとなっている。

大学からのコメント

本学は町田市と「健康的に暮らせる持続可能なまちの実現」に向けてまちづくりの推進協定を締結(2019.12.26)しました。また町田市薬剤師会とは「地域連携及び教育連携に関する協定」(2019.6.12)を締結しており、これらの関係性の基盤に立つ実践活動として、「赤ちゃん親子の参加する授業」と「おくすり・子育て相談カフェ」を実施してきました。
「赤ちゃん親子の参加する授業」では、子育て相談センターの職員も参加し、地域の子育て支援施策の現状を説明し、将来薬剤師となった際に地域の有益な情報を患者親子に届けることの重要性も学びます。
この取組が地域に定着し、毎年多くの赤ちゃんと両親が参加し、育児負担に優る子育ての楽しさ・驚き、父親の役割、両親の協力の重要性を伝えてくれています。赤ちゃんを抱っこする経験が初めての大学生も多く、そのあたたかさ、柔らかさ、愛おしさを充分感じられる貴重な機会となっています。赤ちゃんとの触れ合いや子育て経験のポジティブな側面を見聞することは、副次的な効果ではありますが、次世代育成への関心を惹起する場ともなっています。その際には、学生の将来像の多様性尊重を忘れず、交流を見守っていきたいと考えています。
おくすり・子育て相談カフェでは大学内でカフェを開き、相談センター保育士や大学生が子どもたちの相手をしている間に、親たちがお茶を飲みながら薬剤師・心理士に気軽に相談できる活動を展開してきています。2023年度からは子育て相談センターでのアウトリーチ活動も行うようになりました。普段利用している身近な場所で薬や健康についてじっくり相談できる有意義な場となっています。これらの活動に参加した薬学生は、将来薬剤師として働く際に活かせる「子育て親子のニーズ」や子どもや子育て家庭に対する地域施策の詳細を、体験を通して知ることができます。今後は小児薬物療法認定薬剤師、小児アレルギーエデュケーター、思春期保健相談士といった専門性を有する地域の薬剤師や専門職と連携し、さらに地域貢献や学生への教育機会提供ができるよう活動展開していきたいと考えています。これらの活動では町田市地域活動サポートオフィスが広報に関わってくれていますが、大学の地域連携活動にはこうした中間支援の担い手がいることが重要と感じています。

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