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「アドバイザー制度」によるきめ細かな学生指導と退学防止に資する支援の実施

私立 城西国際大学

基準7:学生支援

「アドバイザー制度」によるきめ細かな学生指導と退学防止に資する支援の実施

城西国際大学
種別 大学評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) 4,001人~8,000人
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学生支援にあたり、「アドバイザー制度」を導入し、学生にその役割を十分に周知したうえで、学生一人ひとりに指導教員がつき、履修相談や学習指導、進路支援を行うなど学生個人の悩みや特長に応じて相談に応じる仕組みを構築している。さらに、中期計画に掲げる退学率改善のため、同制度の枠組みにおいて「退学防止アラートシステム」を導入している。これは、「IR推進室」が一部の授業科目の出席状況をとりまとめアドバイザーに通知し、問題がある場合には個別に連絡を取り、面談を実施するなどきめ細かな支援に取り組むことで、退学率の減少にもつながるなどの効果が出ていることは評価できる。

ここがポイント

  • 「アドバイザー制度」を導入し、学生一人ひとりに指導教員がつき、「IR推進室」と連携しながら履修相談や学習指導、進路支援を行うことで退学率の減少につながっている。
  • 学生に応じて密なコミュニケーションをはかり、教員と学生との信頼関係を高めるとともに、学生の学習意欲の向上を図っている。

大学からのコメント

 本学は、学生支援に特化した中期的な方針として 、「学生支援に係る方針」、「キャリア教育ポリシー」及び「国際教育に係る方針」を定め、「アドバイザー制度」による指導の充実と併せて、教育支援体制の拡充及び教育環境の向上に努めることにより、国際大学にふさわしいグローバル環境を創り出しています。

 学生一人ひとりに指導教員を付ける「アドバイザー制度」は、本学開学時より導入し、工夫を重ねてきました。主に、学生本人及び保護者との連絡体制の確立、履修指導及び学修支援の徹底、出席状況の迅速確認、進路支援のほか、高学年はゼミナール、研究室における就職・進学指導等を含む支援をキャリア形成・就職センターとも連携して実施することで、中期計画に掲げる「学生支援力の強化」を実現しています。
 アドバイザーセッションやあらかじめ定めたオフィスアワー等では、学生自身の課題発見と主体的な学修を促すとともに、JIUポータル等の修学支援システムの併用による全体指導及び個別指導を行うことで、学習環境を充実させています。
 特に、学期初めのオリエンテーション期間には、カリキュラム・ツリーの明示とコース・専攻ごとの履修モデルに基づき、全体説明と併せてアドバイザーによる小グループでの履修指導を行うことで、習熟度に応じた段階的な履修計画を立てながら進級及び卒業に係る要件等を確認します。
 加えて、IR推進室を主体とする授業出席率の定期集計により、退学防止アラートを発出するなど、教職連携による指導を徹底することで、4.32%(2019年度)の退学率を、2.64%(2022年度)までに低減するといった具体的な改善効果を出すことができました。
 また、全ての教職員に対し、障害を理由とする差別の解消、並びに合理的配慮の必要性に係る理解、また障害のある学生が置かれた状況や障害特性への理解を促すため、「城西国際大学における障害のある学生の支援に関するガイドライン」を定め、「アドバイザー制度」の質向上のために「ダイバーシティ&インクルージョン」の考え方を浸透させてきました。    
 引き続き、多様なニーズを受け止め、最大限の学習成果を出せるよう、学生支援の拡大に努めます。