基準9:社会連携・社会貢献
大学の専門性を生かした教育研究の成果の還元

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2023年度 |
区分 | 公立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
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取組み事例
「地域交流センター」を中心として、長きにわたって質の高い保健医療従事者の育成に向けた啓蒙活動を積極的に展開している。具体的には、中予保健所と協働して思春期教育に関する調査研究を行っており、この研究成果を反映した性教育教材の作成・刷新だけでなく、養護教諭や保健師を対象としたスキルアップ研修会を開催し、中学・高等学校での教育活動に関する情報提供の機会を設けている。また、県教育委員会主催の「えひめ高校生サイエンスチャレンジ(JST事業「サイエンス・パートナーシップ・プログラム」)」事業の終了後には、「えひめ高校生生体機能プログラム」として大学が引き継ぐことで地域の高等学校の生徒や教員の要望に応えており、大学の専門性を生かした教育研究の成果を地域に還元していることは、評価できる。
ここがポイント
- 「地域交流センター」を中心とした、継続的な質の高い保健医療従事者の育成に向けた啓蒙活動。
- 地域の要望に応える研修やプログラムの積極的な開催。
大学からのコメント
本学は愛媛県が設置主体であるため、広く県民の保健・医療・福祉に関するニーズに対応することを使命としており、愛媛県や市町、職能団体との連携協定の締結や個々の教員による社会連携・社会貢献活動の中から地域の課題を明確にし、「地域交流センター」を中心とした地域貢献活動を展開しています。
思春期スキルアップセミナーでは、保健所と協働して調査研究を行い、その成果を用いて教材を作成し、思春期教育に携わる専門職に周知し、経年的に調査・改訂を繰り返すといった活動を通して、思春期の子供にかかわる専門職(養護教諭、助産師、保健師など)が他機関と連携し、組織的かつ継続的に思春期教育を実施するための拠点に本学がなっています。
「えひめ高校生サイエンスチャレンジ」は、県教育委員会主催の事業として本学教員が協力して開催されていましたが、平成26年度に事業が終了となりました。本学が実施している生体機能実験は、医療系の分野を志す高校生にとって興味関心が高いものであるにもかかわらず、教育現場での実施がほぼ不可能な状況であること、また、応募者数は定員の数倍という高いニーズがあったことから、平成27年度から本学主催で「えひめ高校生生体機能プログラム」として継続的に行っています。
このように本学は、地域の保健・医療・福祉に関する学びの機会を確保することで、次代の保健・医療・福祉を担う人材養成を行う本学の教育活動の推進にもつなげています。県立大学として地域からの期待や信頼もあり、地域のニーズや社会的な要請に応じた活動の展開を今後も行って行きたいと考えています。