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多職種連携教育による新たな医療のあり方「シン・メディカル」を実践できる人材を育成

私立 藍野大学

基準4:教育課程・学習成果

多職種連携教育による新たな医療のあり方「シン・メディカル」を実践できる人材を育成

藍野大学
種別 大学評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

新たな医療のあり方として提唱する「シン・メディカル」を具現化する科目として、従来は特定の年次に配置していた「シンメディカル論」を発展させ、全ての学年で看護、理学療法、作業療法、臨床工学の4つの学科が合同で学ぶ「シンメディカルⅠ~Ⅳ」を必修科目として配置し、同科目での学びを通じて多職種連携に必要なコミュニケーション等の能力が身についたかを測定するため、独自のルーブリック評価表を導入し、学びの可視化にも取り組んでいる。さらに、入学時からグループディスカッションを課して協調性・コミュニケーション能力を有する学生を受け入れられるよう、新たに「シン・メディカル入試」を導入するなど、医療現場のニーズに応じた高い能力を有する人材輩出に向けて発展的に教育課程等を充実させていることは評価できる。

ここがポイント

  • 「様々な専門職が対話と議論を重ね、協働する中で、患者中心の医療を実現していく新しい医療の在り方」として「シン・メディカル」を提唱し、全ての学年において4学科合同で学ぶ「シンメディカルⅠ~Ⅳ」を必修科目として拡大のうえ、独自のルーブリック表を導入するなど4年間の学びの可視化に取り組んでいる。
  • 新たに「シン・メディカル」を担う力を有した学生を受け入れるための入試制度も導入し、志願者がグループディスカッションするなどの方法を設け、医療現場のニーズに応じた人材育成に向けて教育課程を充実させている。

大学からのコメント

藍野大学では、1年生から4年生までの4年間にわたり多職種連携教育「シン・メディカル」科目を実施しています。
この授業は、PBL(Project Based Learning)形式による4学科合同で実施しています。様々な職業を相対化し、自身の職業をより深く理解する1年次の学びから始まり、2年次で倫理課題、3年次では模擬症例課題に取り組み、4学科合同で課題解決策を考えます。最終学年では学内で合同実習を行い、段階的に学習する独自のカリキュラムを展開しています。
この授業の特色として、多職種での問題解決を図るために、根拠を持って主張を組み立てる「対話型論証」を取り入れ、専門知識・技術に加え、論理的に議論ができる能力を身につけます。こうした専門的なコミュニケーション能力は、多職種連携で保健・医療・福祉の提供に不可欠であり、卒業後すぐにチーム医療で即戦力として貢献できる人材育成を目指しています。

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