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日本語教員としての基本的技能の修得から授業の企画・運営までを有機的に繋げる教育実習の実施

公立 国際教養大学大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科グローバル・コミュニケーション実践専攻

日本語教員としての基本的技能の修得から授業の企画・運営までを有機的に繋げる教育実習の実施

国際教養大学大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科グローバル・コミュニケーション実践専攻
種別 グローバル・コミュニケーション系専門職大学院認証評価
年度 2022年度
区分 公立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

日本語教育実践領域では、2年次の必修科目として3期にわたる教育実習を配置しており、世界各国から集まる学部留学生を対象とした基礎的な教室内授業の計画と運営、内省的に授業を振り返るスキルを学ぶ模擬実習、台湾からの学習者を対象として日本語教育プログラムのデザインと運営に関わる冬期集中教育実習、海外提携校に赴いて行う海外教育実習と、教育実習を実践教育の要として位置付けている。特に海外教育実習では学生のみでプログラムを企画・運営し、教壇に立つ経験が得られること、それをアクション・リサーチによる研究論文やプレゼンテーションにまとめる活動が組み込まれていることで、2年間という短期間で日本語教員としての実践的な力を身に付けることができる科目編成となっている点は特色として評価できる(評価の視点2-2、2-6)。

ここがポイント

  • 教育実習を3期にわたって実施し、日本語教員としての基礎的な授業計画・運営技能の修得から、学生のみでのプログラム企画・運営まで、段階的に実践力を養う科目編成となっている。
  • 教育実習に加え、その成果をアクション・リサーチによる研究論文・プレゼンテーションとしてまとめる科目を必修とし、理論と実務の架橋を図っている。

大学からのコメント

日本語教育実践領域の全ての専門科目は、グローバルな職業人としての実務的日本語教員養成のために構成されており、本研究科修了後、直ちに教壇に立てる教師の育成を目指しています。そのため、1年次の理論修得と2年次の3学期にわたる教育実習が有機的に連携するよう、1年次の理論コースも教室での講義に偏らず、実践的な演習やグループワークを多く取り入れ、アクティブ・ラーニングの要素並びに理論及び実践を結び付ける活動を課しています。また、約200の海外提携校から本学(国際教養学部)に留学してくる留学生への個人指導や地域の日本語教室における指導を推奨しており、実際に日本語学習者らと恒常的に接触する機会を設けているため、理論クラスでも実質的な演習課題を出すことができます。2年次の3期にわたる教育実習は、専門職大学院の特徴を端的に示す科目群であり、必修科目となっています。教育実習に海外提携校での実習実践を組み入れることで、異文化理解を進め、グローバル社会に対応できる日本語教員を養成する枠組みを整備しています。

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