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テーラーメイド教育の実現に向けた「学修ポートフォリオ」「学修カルテ」の活用

私立 法政大学大学院 法務研究科法務専攻

テーラーメイド教育の実現に向けた「学修ポートフォリオ」「学修カルテ」の活用

法政大学大学院 法務研究科法務専攻
種別 法科大学院認証評価
年度 2022年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

1年次生を対象とした「学修ポートフォリオ」及び「学修カルテ」は、少人数教育の特性を生かし、各学生の学修時間の配分及び学修の状況をクラス担任がチェックし、きめ細かな個別指導を可能とする優れた取組みとして評価できる(評価の視点2-8)。

ここがポイント

  • 少人数教育の特性を生かした、きめ細かな個別指導を行っている。
  • 未修コースの1年次生を対象として、「学修ポートフォリオ」「学修カルテ」を作成し、教員が各学生の学修状況を一元的に把握し、履修指導に活かしている。
  • 「学修カルテ」では、各科目の学修状況を記載することで、教員間の情報共有にも利用されている。

大学からのコメント

本法科大学院ではすでに10年近く、未修1年生に対して、月単位・週単位で勉学計画を立ててその実行状況を確認するための「学修ポートフォリオ」を提供し、利用を推奨してきた。本来勉学計画は各人が立てるべき事柄であるが、「学修ポートフォリオ」は法科大学院での日々の授業に追われて、ともすれば中長期的な視野を見失いがちな学生の支援を目的としており、1年生のクラス担任がポートフォリオの利用状況を定期的に確認することによって、計画的な勉学を促す一助として一定の効果をあげている。  これに加えて、文部科学省の「法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム」による未修教育充実の一環として、2年前からやはり1年生を対象として「学修カルテ」を導入した。「学修カルテ」には、1年次の法律必修科目を担当する専任教員が、担当科目について学生1人1人の中間テスト・レポート・期末テスト等の成績や出席状況を記入し、さらにコメント欄に当該学生の勉学状況の評価を記載している。各学期の成績が出揃った段階で、今学期と次学期の法律必修科目担当教員による「未修担当者部会」を開催し、そこで「学修カルテ」を参照しつつ、各学生の勉学状況について意見交換を行っている。担当科目以外の科目に関する学生の状況を共有することは、教育指導上きわめて有益であるので、今後とも個人情報の保護には万全を期しつつこの仕組みを継続していきたい。