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法曹界を担う研究者の輩出に資する論文指導科目の開設

私立 慶應義塾大学大学院 法務研究科法曹養成専攻

法曹界を担う研究者の輩出に資する論文指導科目の開設

慶應義塾大学大学院 法務研究科法曹養成専攻
種別 法科大学院認証評価
年度 2022年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

教員の指導のもとに質・量ともにまとまった論文を執筆する「リサーチペーパー」(1単位)を開設し、単に実務法曹として必要な学識を身に付けるにとどまらず、専門領域でのより高いスキルを獲得した人材の育成、法律学研究者を志望する人材への基本的な教育の提供に向けた試みを行っていること、「上級リサーチペーパーⅠ・Ⅱ」(各3単位)を開設し、将来、研究者となることをも視野に入れた学生のための論文指導講座を開設していること、そして、両科目を履修した修了生の中から、実際に研究者を目指す修了生を輩出していることは、高く評価できる(評価の視点2-2)。

ここがポイント

  • 法律学研究者を志望する人材の養成に向けて論文指導科目を開設しており、実際に研究者を目指す修了生を輩出している。

大学からのコメント

法科大学院の在学生が、自ら設定した問題に対して、法科大学院教員の指導の下で、様々なアプローチや資料を渉猟しつつ、一定の結論を導くことが、リサーチペーパー(1単位)の目的である。この勉強を積むことによって、法曹実務家としての将来の専門性を高めることはもちろんのこと、新たな問題に対する取り組み方を修得することで、法曹実務家としての問題解決能力を向上させることもできる。このリサーチペーパーは、法務研究科修了後に科目等履修生として履修することもできるため、修了生が司法試験受験後にリサーチペーパーに取り組む例も数多くある。さらに、優れたリサーチペーパーを『慶應法学』に掲載することもでき、業績として活用できる。リサーチペーパーをもって大学院後期博士課程への進学や慶應義塾大学大学院法務研究科助教(有期)への採用の道も開くことができ、将来、法律研究者として活躍することも可能になる。とりわけ、法科大学院の在学時から法律研究者を目指す場合には、上級リサーチペーパーの作成も可能である。上級リサーチペーパーⅠ・Ⅱはそれぞれ3単位の履修科目となるため、他の選択科目に代えて6単位分の勉強時間をリサーチペーパーに代えることができ、研究時間をより多く確保することができる。