基準9:社会連携・社会貢献
地域の課題解決を目的とした幅広い地域貢献活動
取組み事例
大学が所在する勝浦市と包括協定を締結し、「勝浦市健康ハツラツ・フィットネス教室」や「大人の体力測定」などの健康体力づくり事業、中学校での運動競技における精神面、肉体面、健康面を整えるコンディショニング教室を開催しているほか、心肺蘇生法やAED指導等への指導者・講師を派遣し、地域のスポーツ振興等に寄与している。また、地域の防犯に向けた自主的なパトロール等を実施し、武道、スポーツ、体育の専門性を超えて地域の安全や生活につながる社会貢献を行っている。これら大学と学生の活動は、大学のある地域の課題の解決を目的としており、今後ともその成果が期待できることから、評価できる。
ここがポイント
- 健康体力づくり事業やコンディショニング教室、各種講習会・講演会への指導者・講師の派遣等を通し、地域のスポーツ振興等に寄与している。
- 地域の防犯に向けた自主的なパトロール等の実施により武道、スポーツ、体育の専門性を超えて地域の安全や生活につながる社会貢献にも取り組んでいる。
- 幅広く地域に貢献している活動は大学のある地域の課題の解決を目的としており、今後とも成果が期待できる。
大学からのコメント
地域の課題解決のために本学が所在する勝浦市と連携し、文部科学省の「平成25年度スポーツを通じた地域コミュニティ活性化促進事業(大学・企業のスポーツ資源を活用した地域コミュニティ活性化促進事業)」に申請した結果、当該事業が採択され、「勝浦スポーツコミュニティ(KSC)」を設立しました。 この事業においてバレーボール、器械運動、タグラグビーなどの各種教室を開講し、地域住民の健康増進及び地域の活性化を図るとともに、大学の施設を開放し多様な世代が集うコミュニティの場として提供しています。 また、1991年度から長年にわたり、夏季の海水浴場安全対策として、本学ライフセービング部が勝浦市内にある4カ所の海水浴場(勝浦中央、鵜原、守谷、興津)のパトロールを実施しています。この活動は今日も継続して行っています。 この他、市内の小・中学校で「水辺の安全講習」や、子供を対象とした「Jr.ライフセービング体験セミナー」を開催し、勝浦市の魅力でもある海辺における安全対策にも貢献しています。 このような社会貢献活動は、専門的な教育を受けた学生達が携わっており、学生にとっても自身の学びを実践の場で活かせる機会となっています。学生達の地域に密着した活動は本学の特徴の一つであり、今後も市民と学生との積極的なコミュニケーションを通して、少子高齢化が進む地域の活性化に寄与できるよう努めていきます。 また、本学は海抜50mほどの高台にあり、地震や津波等の災害発生時の避難所・避難場所に指定されています。2008年には勝浦市との「災害時における地下水の供給に関する協定」に基づき「地下水膜ろ過システム」を整備し、1日に約90トン、約3万人分の飲料水を確保できるようになりました。また、緊急時に備えて1万5千食の非常食や毛布、懐中電灯などを備蓄し、「市民や学生の安心・安全を守る」活動にも取り組んでいます。