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建学の精神「人間愛」を反映した独自のカリキュラム

私立 文教大学

基準4:教育課程・学修成果

建学の精神「人間愛」を反映した独自のカリキュラム

文教大学
種別 大学評価
年度 2022年度
区分 私立
規模(収容定員) 4,001人~8,000人
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取組み事例

 建学の精神「人間愛」の精神を涵養すべく、全ての学部学生を対象とした1年次必修科目として「文教大学への招待」を設け、オムニバス形式で大学の歴史、学部の特徴のほか、SDGsや共生社会等に関して多面的に理解を深めることに取り組んでいる。また、例えば健康栄養学部では資格取得に向けた教育と並行して「ココロを育む科目」を設け、経営学部では学位授与方針に示した「人間尊重の経営」に応じて、1年次に「人間と経営学」、2年次に「多文化と経営」を配し、心理学・組織論・管理論等の専門知識を修得する教育課程を編成している。このように、建学の精神を反映した教育課程を編成することで、独自性を打ち出すとともに、大学への理解を深める教育を実践していることは評価できる。

ここがポイント

  • 建学の精神である「人間愛」を涵養しながら、SDGs等現代的なテーマも関連して学ぶことで、学生の視野を広げ、学びを深めることに取り組んでいる。
  • 教養科目のみに留まらず、学部の学びにおいても「ココロを育む科目」等、段階的に建学の精神を反映した科目を設けており、専門分野の学びと連関しながら大学の独自性を打ち出している。
  • 大学の理念・目的を実現するため、「人間愛」を中心に各学部等の専門性に応じた体系的なカリキュラムを編制し、教育を実施することによって、建学の精神の学生への浸透が有効に機能している。

大学からのコメント

 文教大学の建学の精神である「人間愛」とは、「人間性の絶対的尊厳と、その無限の発展性とを確信し、すべての人間を信じ、尊重し、あたたかく慈しみ、優しく思いやり、育むことである。」と定義されています。「人間愛」の精神は、なによりも「生命(いのち)を大切にする心」の上に成り立っています。すなわち、私たち一人ひとりの生命(いのち)は、それが誰の生命であっても、かけがえのないもので、何ものにも換え難く大切であると考えます。「人間愛」の精神は、人と人とが認め合い、尊敬し合い、許し合い、思いやる、そういう社会が必ず実現することを望み確信する心です。  この「人間愛」を基に「文教大学への招待」の教育内容を考えました。到達目標としては、第一に文教大学の歴史と「人間愛」、そして現在の様々な問題について深く理解することです。第二に情報リテラシー、研究倫理、共生社会への理解等、本学学生として共通に必要な知性を身につけることとしました。  講義内容をご紹介すると、まず成年年齢が、我が国では、2022年4月から、20歳から18歳に引き下げられたことをきっかけに、現在世界的にも注目されているシチズンシップ教育を取り入れました。文部科学省が推進している情報リテラシー、データサイエンスについても取り入れました。また、文部科学省で、障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し合える共生社会の実現を目指すよう促進しています。それを受けて、共生社会について、多様性とインクルージョンおよび環境・多文化共生・バリアフリーについて講義するとともに,その関連するボランティアについても盛り込みました。さらに、仕事に必要なスキルを身に付けることで、職業の選択だけでなく人生そのものを設計するキャリア形成について、自分自身のキャリア・プランを描くために大事なことやキャリアデザインを考える力について学ぶことも非常に重要と考えました。  中でも特色となる講義内容として、この建学の精神である「人間愛」を具現化したものがSDGsそのものであると捉え、SDGsの成り立ちとその必要性および文教大学におけるSDGsの内容を導入しました。  その他にも、心身の健康について、健康寿命および心理的ストレスと健康を学ぶようにして、最後に研究倫理の重要性について全体のまとめとともに講義内容に盛り込みました。  以上の教育内容が文教大学の学生に深く浸透することを節に期待する次第です。

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