基準4:教育課程・学習成果
実践的教養を深める「FERRIS+実践教養探求課程」におけるPBL型授業の展開

種別 | 大学評価 |
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年度 | 2022年度 |
区分 | 私立 |
規模(収容定員) | ~4,000人 |
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取組み事例
「全学教養教育機構(CLA)」が実施する「FERRIS+実践教養探求課程」では、演習科目「プロジェクト演習」を必修とし、専任教員の指導のもと、実社会と結びついたさまざまな課題について解決策や企画を立案・提案する体験的な学習を行うなど、意欲的な取り組みを展開している。同課程を履修する全学生に「FERRIS+ノート」へ活動内容等を記入させて演習担当教員が随時点検、フィードバックしていることに加え、課程修了時にCLA機構長と就職課による個別面談を実施して振り返りの機会を持つなど、きめ細かな指導と成果の把握に努めている点は評価できる。
ここがポイント
- 「FERRIS+実践教養探求課程」では、PBL(Project- Based Learning)型の授業「プロジェクト演習」を必修としている。
- 同課程を履修する全学生に「FERRIS+ノート」記入を必須とし、演習担当教員が随時点検・フィードバックしているほか、課程修了時にはCLA機構長等が個別面談を実施し、成果の把握に努めている。
大学からのコメント
本学では、長期計画「大学グランドデザイン『Ferris Univ. 2020』」における教学改革の一つとして教養教育の見直しを行い、2017年度に「全学教養教育機構(CLA:Center for the Liberal Arts)」(以下、「全学教養教育機構(CLA)」)を設置しました。全学教養教育機構(CLA)では、機構長である全学教育担当副学長のもとで、教養教育(共通教育)を全学的に運営・推進しています。 「FERRIS+(フェリスプラス)実践教養探求課程」は「全学教養教育機構(CLA)」に新設された課程で、所定のCLA科目の履修に加え、PBL型の少人数制演習科目「プロジェクト演習」を履修して、実践的なスキルを育成する人材養成プログラムです。「プロジェクト演習」では、横浜を中心とした地域社会の産業振興や環境問題、新しい文化の創造と発信、フェリス女学院150周年記念プロジェクトなど、実社会と結びついた課題を具体的に設定し、専任教員の指導のもと、解決策や企画を立案・提案する方法を実践的に学びます。「FERRIS+(フェリスプラス)実践教養探求課程」では、学生へのフィードバックのツールとして「FERRIS+ノート」を取り入れています。「FERRIS+ノート」は単なる履修の記録だけではなく、「プロジェクト演習」の受講前と後に 、「意欲」や「課題発見力」、「他者と協力する力」などの観点で学生自身がこのノートに自己評価します。その後、各項目がどう変化したかを分析し、成長点や自分の強みを認識できるようになっていることから、学生自身のポートフォリオとしても活用されています。 また、課程修了時にはCLA機構長と就職課スタッフによる個別面談を実施し、振返りの機会を持つこととしています。振返りを行うことで、自らの強みを把握し、成長できた点を理解できるようになり、その後の就職活動にも活かせるようにしています。履修学生からは、授業を通じて成長できた点として、「課題発見力が身についた」「他者と協力しながら主体的に物事に取り組めるようになった」といった声が多く聞かれます。