基準7:学生支援
キャリア教育における、教員・職員・学生同士のピア・サポートによる支援体制
取組み事例
キャリア教育として開講している「キャリア実習(短期・長期)」では、ピア・サポート制度を設けており、前年度に実習経験がある学生が自分自身の経験を踏まえたアドバイスを行うことにより、実習前の学生の不安を解消するだけでなく、自身の活動を振り返る機会としている。この取り組みにより、次年度のキャリア実習参加学生を支えるとともに、学生は自身のキャリアステップに役立てている。実習終了後は実習先、担当教員、就職課職員によるフィードバックを行うことで実習効果を向上させる仕組みとなっており、学生はこれにより多様な気づきを得て、自身がどのように社会や他者の役に立つのかを理解することにつながっている。教職協働や学生同士が相互に支援する取り組みは、進路支援に関する方針に基づいた支援策として評価できる。
ここがポイント
- 学生同士のピア・サポート制度が、相互の学生のキャリア形成に役立っている。
- 実習先、担当教員、就職課職員が実習後にフィードバックすることで、履修学生の実習効果の向上を図っている。
- キャリア教育における支援体制により、学生は自身がどのように社会や他者の役に立つのか、大学の教育理念「For Others」を理解することにもつながっている。
大学からのコメント
キャリア実習に参加する学生を支援するピア・サポート制度は、2009年度に学生同士での成長を促す目的で開始されました。サポーター役の学生は、同じ学生という立場から参加者に寄り添って支援します。そして、今年度の参加者が次年度はサポーターとなって支援するというかたちで、自らの学びを継承すると同時に、自身の学生生活を振り返る機会を持つことになります。今年度の参加者は、サポーターからのアドバイス(事前に準備しておくべきこと、心構えなど)を聞くことによって、不安を解消するだけでなく、より高いモチベーションで実習に参加でき、学びを深めることができています。 実習終了後のフィードバックは、事後の支援(学生自身の振り返り)が重要であることを踏まえ、これまでマイナーチェンジを加えながら、現在の「実習先」「担当教員」「就職課職員」の3者によるフィードバックの形式が定着しました。複数の視点からフィードバックを受けることで、多様な気付きを得る機会となっています。