デジタル機器を用いた口腔外科学教育の導入と実践
デジタル機器を用いた口腔外科学教育の導入と実践
歯学教育評価
2025年
~4,000人
取組み事例
口腔内スキャナーや歯科用CAD/CAM機器を用いた部分床義歯設計・作製教育、及びVR装置(80名分のVRゴーグルと自作の臨床教育ソフトウェア教材)を用いた口腔外科学教育が行われており、これらデジタル機器を用いた教育の導入と実践は、臨床教育の高度化や先進性の観点から特色として評価できる(評価の視点2-4)。
ここがポイント
- ・デジタル機器を用いた臨床教育の導入と実践を行っている。
- ・自作の臨床教育ソフトウェア教材等も用いている。
大学からのコメント
東京歯科大学ではご評価頂いたように、歯科医療の急速なデジタル化(デジタルデンティストリー)を背景に、次世代を担う歯科医師育成のための新たな教育手法を積極的に導入しています。
1. デジタル機器を活用した実習実績
同大学では、早くからデジタル技術の重要性を認識し、以下のような最先端機器を導入することで、臨床基礎実習および臨床実習の充実を図ってきました。
導入機器: 口腔内スキャナー、ラボスキャナー、歯科用CAD/CAM機器。
先進技術: VR(仮想現実)装置を実習に組み込むことで、視覚的・直感的な理解を促進し、高度な技術習得を支援しています。
2. 新教科「デジタル歯科」の開設(第4学年)
2026年度(今年度)より、第4学年のカリキュラムに「デジタル歯科」という独立した教科を新たに設定しました。
目的: 個別の機器操作を習得するだけでなく、診断から補綴物の設計・製作に至る一連のデジタルワークフローを統合的に理解すること。
教育効果: 学生は最先端機器に直接触れながら、最新の歯科診療プロセスを体系的に学ぶことができ、将来の臨床現場に即応できる能力を養います。
3. シミュレーターによる臨床教育の補完
学生が実際の患者を診療する臨床実習において、経験できる症例(自験ケース)をより確実なものにするため、シミュレーターの導入・活用も検討されています。
狙い: 臨床実習での経験を補完し、学生が多様な症例を疑似体験することで、手技の習熟度と安全性を高める。
展望: デジタル技術とシミュレーション教育を密接に連携させることで、教育の質のさらなる向上を目指しています。
まとめ
東京歯科大学は、VRやCAD/CAMを駆使した従来の実習に加え、新教科の設立によってデジタル歯科教育をより体系的なものへと進化させています。最新テクノロジーを教育の中核に据えることで、時代の変化に柔軟に対応し、質の高い歯科医療を提供できる人材の養成を加速させています。