長年積み重ねてきた実績と信頼、改善・向上を続ける「地域つながるプロジェクト」
長年積み重ねてきた実績と信頼、改善・向上を続ける「地域つながるプロジェクト」
大学評価
2025年
4,001人~8,000人
取組み事例
理念の実現に資する社会連携の取り組みとして、2010年度より学生が自ら発見した地域の課題に取り組む「地域つながるプロジェクト」を実施している。これについて、地域連携に興味はあるものの課題の発見の仕方がわからないという学生のニーズを踏まえ、準備段階となる「発見型」や、地域から寄せられた課題に取り組む「課題設定型」を新設することで、より多様な学生を取り込むなど、改善・向上しながら継続している。これまで多くの成果を生み出してきたことによる地域や企業からの信頼は厚く、今でも「課題設定型」には多くの課題が提供されている。同時に、社会貢献及び学生の主体的かつ実践的な学習の場として組織的に発展させ、機能している。こうしたことから、大学が社会と協働して教育を展開する特に優れた取り組みとして高く評価できる。
ここがポイント
- ・地域や学生のニーズを踏まえた改善・向上を重ねつつ、長年にわたって継続している。
- ・学生の興味やレベルに応じて選べる多様なプロジェクトを用意し、学生が主体的に挑戦できる仕組みを構築している。
- ・長年の社会連携における信頼を基礎に、更なる社会との協働及び教育を展開している。
大学からのコメント
「地域つながるプロジェクト」は、本学の理念「地球的視野を持って、地域社会の発展に貢献できる人材の養成」を具現化する事業として2010年に始動した。その後、学内外のニーズを踏まえながら議論・実施・検証・改善を重ね、現在、「地域の各種団体と連携して地域の課題を解決する活動の企画・実施や調査・研究を行うことを通して、主体性や豊かな人間性を育成し、大学で得た知識を地域で応用・実践し、地域に学びを還元すること」を目的に、全学生を対象にプロジェクトを募集し所定の審査を経て、顧問教員と本学ひろしま未来協創センターの支援のもと、主体的に学生チームが地域社会の課題解決に取り組んでいる。
累計178チームが発足し、1,772名の学生が参画してきた(2025年度迄の実績)。直近の学生の事後アンケートでは「多様な人と対話する力がついた」「研究や活動したいテーマが発見できた」「地域や社会への貢献意欲が高まった」等の記述がみられ、上述の目的が達成できている一端が窺える。
本学での社会連携・地域連携の歴史は古く、地域経済・社会を主研究対象とした広島修道大学商業経済研究所(1974年)を嚆矢に、改組・拡充を経て2013年に現在のひろしま未来協創センターとなり、半世紀にわたり地域社会との協働と信頼関係の構築を志向してきた。本プロジェクトは歴史への深い敬意を払いつつ、常に未来に向けて改善を重ねることで進化している。
2012年度には学内シーズと地域ニーズを共有化するために「熟議」の手法を取り入れた。2013~2017年度は「地(知)の拠点」を目指した大学全体の事業と連携した。2021年度には準備・助走段階にある学生のために「スタートアップ」の段階を加え、間口を拡げつつ次なるプロジェクトの育成も図った。そして2025年度からは、地域も課題も自分たちで決める「課題自由型」に加えて、地域団体から提示された課題に取り組む「課題設定型」を新設した(「スタートアップ」は「発見型」に名称変更)。この改善に取り組んだ当時のセンター長の言葉通り、「地域つながるプロジェクトは、地域社会の発展に貢献できる人材の養成に向けた大切な学びの場であり、本学の有する「総合知」を地域のために活かす種の1つでもあります。今後も、この「種」を育て、学生や地域が豊潤になるように努めていきたいと考えております。」