「学生本位主義」をソフト・ハード両面で支える支援の具現化
「学生本位主義」をソフト・ハード両面で支える支援の具現化
大学評価
2025年
4,001人~8,000人
取組み事例
多様な学生に対する教育方法の工夫のひとつとして「基礎教育支援センター」を設置し、教育に専従する「教育講師」制度を導入のうえで数理、英語及び専門の各分野できめ細かな補習教育を行い、学生の学習を支援している。また、正課内外の教育やサークル活動等で幅広く利用できる「KAIT工房」は、十分な利用指導や安全管理体制のもとで学生の自由な創作活動を支える象徴的な施設となっており、これを通じた創造性を育む学生支援の取り組みは、学生に対する就職先の評価もあわせ、建学の理念及び学生支援の方針に沿った取り組みといえる。このように、自ら掲げる「学生本位主義」を具現化するために、ソフト・ハードの両面から学生の支援に取り組んでいることは、評価できる。
ここがポイント
- ・「基礎教育支援センター」に教育に専従する「教育講師」を配置。これにより、多様な学生に対するきめ細かな補習教育が可能となり、基礎学力の定着につなげている。
- ・学生の自由な創作活動を支える「KAIT工房」を運営。十分な安全管理のもとで学生の創造を引き出しており、学生に対する就職先企業からの評価にもつながっている。
大学からのコメント
多様化する学生のニーズに寄り添い、個々の可能性を最大限に引き出すための具体的な取り組みを行っています。
1.「ソフト」面での支援:基礎教育支援センターによる修学支援。導入の背景として、高校での学習内容と大学の専門教育との円滑な接続を目指し、2011年度に開設されました。単なる学力の補完に留まらず、中途退学の防止や学習意欲の維持・向上、自律的な学習習慣の確立を主眼としています。具体的な支援内容として、工学系大学の学びの土台となる「数学」「物理」「化学」「英語」に加え、論理的思考力を養う「文章の書き方」の5教科にわたります。指導にあたるのは、高校教育の現場で豊富な経験を積み、基礎教育定着のノウハウを熟知したベテランの教育講師(チューター)です。最大の特徴は「予約不要」かつ「マンツーマン」の個別指導体制にあります。学生が授業でつまずいた際、その日のうちに疑問を解消できる開放的な環境が整っており、延べ利用者数は年間約2,500名に上るなど、学生の学びを支える重要な拠点となっています。
2.「ハード」面での支援:KAIT工房による創造性支援。施設の特色として、「学生がやりたいと思った時に、すぐにモノづくりを始められる場所」というコンセプトのもと、最新の工作機械を備えた広大な工房を開放しています。全面ガラス張りの開放的なデザインは、外部からも活動の様子が伺え、学生の好奇心を刺激する仕掛けとなっています。ここでは十分な安全管理体制のもと、専門のスタッフが常駐して利用指導にあたっています。具体的な制作活動は、ソーラーカーや学生フォーミュラ車両制作から、電気窯を用いた陶芸体験まで多岐にわたります。これまで「興味はあるが機会がない」と躊躇していた学生が、自らの手で形にする喜びを体験することで、自己肯定感と主体的な課題解決能力を育んでいます。学科の枠を超えたこの自由な創作活動の成果は、就職先企業からも「自ら考え動く力」として高く評価されています。
3.多層的な支援体制の深化これらの拠点に加え、学生同士が支え合うピア・サポート団体「KAITpia」とも連携し、一人ひとりの成長を多角的に支える体制を構築しています。今後も社会の変化や学生の期待に応じ、本学独自の教育・支援体制をさらに発展させてまいります。