ヘルスケア分野のマネジメント人材養成に関する研究成果を地域に還元する取組み
ヘルスケア分野のマネジメント人材養成に関する研究成果を地域に還元する取組み
経営系専門職大学院認証評価
2020年
~4,000人
取組み事例
地域の課題のひとつであるヘルスケア(医療、介護、福祉)分野のマネジメント人材の養成を推進するため、教育において専門性を養うのみならず、専任の研究員を配置した「HBMS地域医療経営プロジェクト研究センター」において、ヘルスケアの課題解決に向けたビジネス展開に関する研究論文を発表し、セミナーを開催して地域に知を還元していることは評価できる(評価の視点6-6)。
ここがポイント
- ・HBMS地域医療経営プロジェクト研究センターにおいて広島県の医療・介護・福祉の課題解決に必要なビジネスを研究し、その成果として多数の研究論文の発表や各種セミナー開催などの情報発信につながっている。
- ・実践的なヘルスケア分野のマネジメント人材の育成によって地域へ貢献している。
大学からのコメント
県立広島大学において新たに専門職大学院を開設するにあたり、「もっと特徴のある広島という地域ならではのビジネススクールにしなければ」との考えから、ヘルスケアマネジメント、農業経営、中小企業経営など地域事情を反映する専門科目をデザインすることとしました。
これを受けて、2017年12月に、ヘルスケアマネジメントの人材養成の推進を目的に「HBMS地域医療経営プロジェト研究センター」を開設しました。
ヘルスケア事業のマネジメントの主題は、「地域に暮らす人々の多様な医療介護需要に応えること」にありますが、現在のところその実践が遅れています。そこで、同分野のマネジメントの研究とその成果の導入によって、人口減少と高齢化が同時に進むわが国において医療・介護保障の持続性を図るとともに、地域社会の課題である医療介護サービスの生産性向上を試みることが重要です。
本センターでは、この課題を医療経営学(Health Policy, Business and Management)の視座から、国の社会保障の重要政策である医療介護総合確保推進に関連する研究を行っております。その成果をもって、国や地域で必要性を認識されるようになった「医療経営人材」を育成するために、医療介護の制度政策や事業経営の研究情報を共有して、積極的にお互いの研鑽を図る機会を提供しております。そして、地域の医療介護の政策や経営にあたる人材を養成する先端研究の場として、広島県内のみならず全国に情報発信していく役割を果たすことを目指しています。また、地域社会における様々な医療介護分野の課題に対して経営の視点で解決を図るという本センターの試みは、地域包括ケアシステムの中で活躍するマネジメント人材を養成することを念頭に置いております。
これまで医療介護総合確保推進のための制度政策や事業経営のマネジメント人材養成の端緒にするという趣旨で広島県内において公開セミナーの企画開催を重ねた上で、地域の医療介護保障の砦となる公的病院の経営幹部を対象としたプログラムの開発・企画を進めて参りました。
今2021年度は、日常業務に追われて時間の融通がままならない公的病院の経営幹部の要望に応えるため、文部科学省が推進するリカレント教育の仕組み、履修証明制度を試みる一方、下記の3つの科目構成を軸として主に公的病院幹部を対象とした医療経営人材養成プログラムをオンラインで提供することにチャレンジします。