他学科・他専攻の評価や卒業予定学生へのヒアリングを通じた教育課程の改善
他学科・他専攻の評価や卒業予定学生へのヒアリングを通じた教育課程の改善
大学評価
2020年
4,001人~8,000人
取組み事例
教育課程の改善のために、「学修成果の評価に関する方針(アセスメント・ポリシー)」を定め、「教育開発センター」と「教育ディベロッパー」による協働体制のもとで、各学科や専攻がカリキュラムを自己評価したうえで、自己評価の結果が妥当であるかを他学科、他専攻の「教育ディベロッパー」等が評価する「カリキュラム・アセスメント」を行っている。また、卒業予定学生に教育課程に関する意見を直接ヒアリングする「カリキュラム・コンサルティング」を行うなど、カリキュラムを改善するための先進的な取組みを積極的に進めており、実際に改善に結びつけていることは評価できる。
ここがポイント
- ・教育課程の改善のために、各学科や専攻がカリキュラムを自己評価(カリキュラム・アセスメント)したうえで、その妥当性を検証するための「教育ディベロッパー」による評価を実施し、その結果を学内で共有している。
- ・卒業予定学生に教育課程に関するヒアリング(カリキュラム・コンサルティング)を行い、実際にカリキュラム改善に結びつけている。
大学からのコメント
1.カリキュラム・アセスメント(CA)
2018年度に学修成果検証の観点から、DP達成度をカリキュラム単位ごと(学科単位)に評価する仕組みを構築し、カリキュラム改善を自主的・持続的に行うことを全学決定した。同年度に各学科等の教育担当者である「教育ディベロッパー」の研修会や全学FDを通じて、全教員にCA及びそのアセスメント方法のチェックを周知し、卒業生を輩出する全ての学部・学科が試行的にCAをスタートした。2019年度からは研究科・専攻も加え、本格的に導入した。教育ディベロッパーを中心に学科等でまとめられたDP達成度に関する自己点検評価を年度末に持ち寄り、全学科の教育ディベロッパーが他学科の教員にエビデンスを基にその内容を説明し、他者評価を受ける仕組みが出来上がった。これにより、当該学科等の教育改善とアセスメント方法の改善及び他学科等の参考となる情報共有につながる体制が整った。
2.カリキュラム・コンサルティング(CC:学生によるカリキュラム改善)
CAを行う上で学生の生の声を活用することが重要であると考え、学部学科の教員の理解・協力を得た上で、卒業生・修了生を輩出する全ての学部・学科、研究科・専攻の卒業・修了予定者(約半数程度)を対象に2018年度よりヒアリングを実施している。CAでは対象となる卒業・修了予定者を卒業・修了直前の12月~1月に学科・専攻毎に無作為に選び、教育開発センター員が中心となって、全学科等の卒業・修了予定学生にカリキュラムを中心とした教育に関する長所・改善点について聞き取りを行う。具体的には、学生に「Think(一人で考え、書き出す)・Share1(班で共有)・Share2(全体で共有)」を行ってもらい、それらをリストにまとめ、それぞれの項目についてどれだけの学生が同意見であるかを数値化(例.20人/30人)する。教育開発センターは、それら資料を学科等にフィードバックし、カリキュラム改善に結びつけている。さらに、このCCは学生自身の4年間の学びの振り返りにも役立っており、参加学生達からも好評を得ている。
【今後の展望】
CA、CCともに、本学では既に定着しているが、これらを実施するには負担も多い。CAについては、本学が導入したTCP(トータルキャリア・ポートフォリオ)により各学科等が求める学生の成長や到達度の可視化を自動化する。CCについては、学生同士(ピア)で行える仕組みを構築し、恒常的に実施する体制を整える。また、学科や専攻内でCA、CCを基に更なる改善に結びつけるための手法を今後深めていきたい。