優れた図書資料等の収蔵と電子化を含めた学外への公開
取組み事例
大学図書館は、学祖の教育理念をもとに図書、雑誌等の収集に努めた結果、優れたコレクションを多く有する施設となっている。注目すべきは、学祖下田歌子資料の電子化によってデータベース構築を図り、「下田歌子電子図書館」を開設し、一般に公開、提供していることである。また、オスカー・ワイルド新聞雑誌切抜帖、卒業生である向田邦子資料も所蔵され、電子化を経てデータベース化し一般公開している。さらに、下田歌子関連の書籍、絵画、詩歌、蔵書等を所蔵した博物館相当施設である「香雪記念資料館」で定期的に資料・絵等の展覧会を開催するなど、芸術、文化、教育の振興に寄与する活動も注目される。以上のように、大学図書館等の収蔵資料を公開するなどの取組みにより、教育研究等の機会を広く提供していることは、大学内にとどまらないより広範な研究成果に繋がることが期待でき、評価できる。
ここがポイント
- ・大学図書館や「下田歌子電子図書館」は、学祖の教育理念をもとに図書、雑誌等の収集に努めた結果、優れたコレクションを多く有する施設となっている。
- ・収蔵資料を公開するなどの取組みにより、教育研究等の機会を広く提供している。
大学からのコメント
本学図書館は、教育研究のために多くの図書資料を収集するとともに、雑誌資料、電子資料などの収集、活用にも力をいれています。また、特殊コレクションとして、学祖の下田歌子に関する資料を有する下田歌子文庫、元学長山岸徳平博士の旧蔵書で、日本の古典籍6321点、漢籍751点を所蔵する山岸徳平文庫、黒川春村、黒川真頼、黒川真道の黒川家三代の旧蔵書からなる黒川文庫、本学名誉教授の本間久雄博士の旧蔵書を中心とした本間文庫など多彩なコレクションを有しています。これらの特殊コレクションを広く公開するために、データベースの構築にも力を注いできました。
下田電子図書館は、1999年の学園創立100周年の記念事業の一つとして開設しました。下田歌子電子図書館には、学祖に関係する書簡、短冊、刊行物などを一般に公開することを目的に開設され、書簡や短冊の翻字なども掲載するなど多くの方が利用しやすいものとしています。また、本間文庫に所蔵してるオスカー・ワイルドに関する切抜帖(メーソン・ライブラリー)の画像データも2019年から「オスカー・ワイルド切抜帖(特設サイト)」を公開を始めました。さらに、山岸文庫や黒川文庫などで所蔵している古典籍資料などは、機関リポジトリへの掲載を進めるとともに、人間文化研究機構国文学研究資料館と連携協定を締結し、新日本古典籍総合データベースに掲載され、全国の研究者などにも活用されるようになりました。
一方、大学附置の香雪記念資料館は渋谷キャンパス内にあり、学祖下田歌子の事績を顕彰するために下田歌子記念室を常設している。香雪記念資料館では、女性画家の作品展、女性の文化活動を紹介する展覧会の開催のほか、国文学科、英文学科、文芸資料研究所などと協力して、図書館をはじめとして本学が所蔵する貴重資料等の公開にも努めています。また、渋谷区あ・ら・かるちゃー協議会に参加し、渋谷地区の文化施設と協力しています。