大学の理念・目的に基づいた「工・芸融合科目」の開設
大学の理念・目的に基づいた「工・芸融合科目」の開設
大学評価
2021年
~4,000人
取組み事例
両学部共通科目として開設されている「工・芸融合科目」は、大学の理念に基づき、テクノロジーとアートの融合を推進し、新たな価値を創造できる人材の養成を目的として位置づけられている。さらに、工学部では1年次に自校教育科目として「写真演習」「デザイン演習」を開設しており、学生の主体的で意欲的な参加が履修状況からも確認でき、大学の理念・目的に基づいた独自の取り組みとして評価できる。
ここがポイント
- ・両学部共通科目である「工・芸融合科目」は、写真教育をルーツに持つ大学として写真技術(テクノロジー)と写真表現(アート)の融合を目指し「知性と感性を学ぶ」や「カラーサイエンス&アート」「工・芸制作演習」等の科目を開講している。
- ・「工・芸制作演習」では、工学部と芸術学部という専門が異なる学生が協力し合い、それぞれの知識・技術と表現を生かして作品制作をすることを通じて、真の工・芸融合を目指している。
- ・工学部1年次では、自校教育科目として「写真演習」「デザイン演習」等も開設しており、学生が主体的・意欲的に参加している。
大学からのコメント
工学と芸術学が融合した科目群として、どちらの学部の学生でも履修できる「工・芸融合科目」を開設している。以下に挙げる多様な分野に亘る「工・芸融合科目」を履修することで、視野の広い技術者・アーティストになることが期待される。
工房
一般的に「工房」は作業スペースをイメージされる方が多いが、本学の「工房」は正規の演習科目として単位認定されるのが大きな特色である。この「工房」には本学ならではの分野「マンガ工房」「アニメーション工房」「模型工房」「3DCG工房」「写真工房」が設けられ、それぞれ専用スペースで授業を行う。工学部の学生でもマンガを描いてみたい、芸術学部の学生でも模型を作ってみたい、そんな好奇心を満足できる楽しい授業が受けられる、本学ならではの制度である。
マンガ工房
「マンガを描いているけれどマンガ学科に進まなかった」という学生向けに開講する。すべての受講者がページ数は少なくても1本のマンガ作品を完成させることができる力を身につける事を目標としている。
アニメーション工房
自分で描いた絵が動いた時の喜び、仲間の作品を見る喜びを共に体験しながら、アニメーションの素晴らしさを知ってもらう。
模型工房
ジオラマ模型の制作を通し、建築をはじめ、さまざまな模型の基礎技術の修得を目指す。そして制作模型の写真撮影を行い、模型を使用した表現の可能性を探る。
3DCG工房
3DCG用ソフトウェア「MAYA」を使用し作品制作を通じて各工程を理解しながら、3DCGを用いた造形やアニメーションの基礎的素養を身につける。
写真工房
デジタルカメラとプリンターを使い、光学機器および印刷機器の基本的な構造と使用方法を学ぶ。
知性と感性を学ぶ
東京工芸大生としてのアイデンティティ(主体性、同一性)を確立すると共に、今後の学習の動機づけや方向づけにおける道標を示す。
アート&サイエンス概論
具体的な作品実例を通して、科学及び工学技術がアート表現と非常に深い関わりがあることを学ぶ。
カラーサイエンス&アート
テクノロジーからアートまでを包含する学際的研究分野である「色」について多様な観点と可能性を理解し、自らの研究・制作活動に応用できることを目標とする。
工・芸制作演習
工学部と芸術学部の学生が協力して作品を制作する。芸術学部の学生は工学的技術を学び、工学部の学生はアート作品の実現を目指した創作プロセスを学ぶ。