「多様な視点」を身につけるPBL型「学部横断型課題解決プロジェクト」の実施
「多様な視点」を身につけるPBL型「学部横断型課題解決プロジェクト」の実施
大学評価
2021年
4,001人~8,000人
取組み事例
開学以来、全学的に少人数型の授業やゼミナールを重視し、学部では、1~4年次生まで各学部の特色を踏まえたゼミナール形式の授業を必修科目として開講している。とりわけ「学部横断型課題解決プロジェクト(学部横断型ゼミナール・プロジェクト)」は、時事的かつ具体的なテーマについて、三学部の学生がそれぞれの専門性を応用することにより、社会で求められる「多様な視点」を身につけることが成果として期待できることから評価できる。また、講義科目だけでは伸ばせない能力を修得させようと継続して努めていることも、「教育の基本目標」に合致しており評価できる。
ここがポイント
- ・開学以来、全学的に少人数型の授業やゼミナールを重視している。
- ・PBL型「学部横断型課題解決プロジェクト」では、専門性を応用しながら企業のCSR報告書作成などに取り組んでおり、その成果として、社会で求められる「多様な視点」を身につけることが期待できる。
- ・PBL型プロジェクト学習を通じて、講義科目だけでは伸ばせない能力の修得に向けて努めることは、「教育の基本目標」に合致している。
大学からのコメント
・本学の教育の基本となっている少人数制ゼミナールは、一人ひとりの学びを深める点では非常に優れていますが、多様性という観点で見ると、同質的な集団を形成しやすく、様々な人間・文化がぶつかり合う実社会の中で対応していく能力を養うには十分とはいえない面がありました。この問題を解消する方策として生まれたのが、学部の垣根を越えた「学部横断型ゼミナール・プロジェクト」です。2008年度より正規科目として開講しており、2022年度現在の履修対象学年は、春学期2~4年次、秋学期は全学年です。
・通常のゼミとは違い、他学部の学生同士が1つのチームを構成し、企業からの課題を協働で取り組みます。各学部の専門性を発揮しながら一緒に学ぶことで、お互いが横のつながりの重要性を認識し、自己管理力、チームワーク、リーダーシップの向上を目指しています。
・ゼミ前半は、各学部独自の専門知識を活用して担当企業を調査・分析し、後半ではその分析結果を持ち寄って、学部横断で議論を重ねながら、それぞれの<知>を結集させ担当する企業の課題の解決方法を見出していきます。学生は自らの専門分野がどう社会で役立つのか実感することができると同時に、他分野の考え方を知ることで「多様な視点」を身につけることを企図しています。
・ゼミ活動では、独自に構築したSNSを活用しています。学生はチーム活動や課題への取り組みから気づいた自分自身の強みや課題を毎回の授業後に振り返り、SNSに日記として書き込むことを義務化しています。そのほか、学生同士の作業報告や企業とのコミュニケーションもこのSNSを通して行っています。
・学生はチーム活動でさまざまな葛藤を乗り越えて成長していきます。その葛藤から逃げずに向き合えるように、ゼミ期間中にキャリアコンサルタントとの数回の面談を実施しています。日記等で自己評価をし、教員やチームメンバー・キャリアコンサルタントから他者評価を受ける機会を設けることによって、「正確な自己評価能力」を身に付けることを目的としています。
・現在は企業のCSR報告書を作成することがテーマとなっていますが、今後はそれ以外のテーマについても取り組んでいくこと、課題の提供を受ける対象組織を中堅企業、製造業の他にNPO法人、自治体等へ拡大していきたいと考えています。