児童養護施設入所者対象の推薦入学者選抜制度
取組み事例
2018(平成30)年度に新設した「全国児童養護施設推薦」は、「社会福祉法人 全国社会福祉協議会 全国児童養護施設協議会」に加盟している児童養護施設の入所者を対象とした推薦入学者選抜制度である。この制度において合格した学生には入学金と4年間の授業料を免除し、一定額の奨学金を毎月給付している。この制度は青山学院大学の教育理念の実現に資する、独自性に富む制度であると評価できる。
ここがポイント
- ・「社会福祉法人 全国社会福祉協議会 全国児童養護施設協議会」に加盟している児童養護施設の入所者を対象としている。
- ・この制度で合格した学生は、入学金と4年間の授業料免除、一定額の奨学金給付がある。
- ・青山学院大学の教育理念の実現に資する、独自性に富む制度である。
大学からのコメント
<制度導入の経緯>
本学では、社会との連携を深めるうえで、様々な地域・団体との交流を図っています。その取組の中で、高校に通う児童養護施設入所者の進路状況の厳しさを知ったことが、本制度導入のきっかけです(厚生労働省が発表しているデータでは、施設出身の高卒者の大学進学率は全国平均の3割以下とされています)。全国の児童養護施設を対象に現状把握とニーズ調査を実施しながら、本制度の構築に着手いたしました。
<本制度のポイント>
本制度を通じて入学した学生には、学費(入学金及び4年間の授業料等)の免除、毎月10万円の奨学金給付に加え、入学後すぐに専属のアドバイザー教員を配置しています。本制度の導入にあたっては、一人でも多くの児童養護施設入所者へ高等教育の機会を開くことを目的としましたが、同時に入学後の勉学・生活のケアも課題の一つとして捉えていました(大学に進学した施設出身者の退学率は全国平均の約10倍というデータがあります)。そこでアドバイザー教員を配置することで、学生が在学中に学生生活に不安を感じたり、何か困ったことがあったりした場合に、気軽に相談できる体制を整えています。
<今後の展望>
2022年3月に本制度による初めての卒業生が生まれます。在学中に卒業生が得た「学び」に関する声を多角的に吸い上げ、本制度の意義を確かなものにするとともに、制度の更なる充実・発展につなげていきたいと考えています。