学生と教員で議論を行うFD活動「医学教育ワークショップ」
学生と教員で議論を行うFD活動「医学教育ワークショップ」
大学評価
2021年
~4,000人
取組み事例
「医学教育ワークショップ」は、長年にわたって取り組まれている特色あるFD活動である。時勢に応じた教育上の課題や問題に対して、学修の主体である学生の視点を取り入れつつ、学長以下、教員が一同に会して討議、意見交換を行っており、学生、教員が同じ立場で教育上の課題について論じる姿勢は、自由・自律・自学の学風を体現するものであるとともに、教育改善の成果が期待できる優れた活動として評価できる。
ここがポイント
- ・医学部において学長以下の教員と学生が参加し、教育上の課題について議論を行う。
- ・37年の歴史を持つFD活動である。
大学からのコメント
医学教育ワークショップは1983年に第1回が開催され、2021年で39回の開催を重ねる、本学の伝統ある行事の一つとなっています。
第1回は「カリキュラムプランニング」をテーマに、教務委員会と企画委員会が中心となって運営がなされ、2泊3日の合宿形式で教員、事務職員そして外部講師が参加して行われました。現在と違い、医学教育の知見が日本で広まっていない時代に、海外の知見を取り入れ、外部講師を招聘してワークショップを実施したことは、画期的な取り組みであったといえます。
第14回からは参加者として学生が加わり、現在のスタイルとなりました。この回のテーマは「自学自習」であり、学生と教員が議論するには素晴らしいテーマでした。2011年10月に医学教育センターが開設され、本学の医学教育は更なる前進を遂げることとなりました。
第30回からは教務委員会と医学教育センターが中心となってワークショップが運営されるようになり、より医学教育のニーズにあったワークショップとなっています。
直近5年間のテーマは、第35回「関西医大における学生の学びを再考する」、第36回「アウトカム基盤型教育に基づく学習者の適切な評価 ~学生教育から研修指導まで~」、第37回「ディプロマポリシー達成のための教育方法」、第38回「新型コロナウイルス状況下における教育のあり方」、第39回「with/post コロナを見据えた医学教育のあり方」となっており、これからのカリキュラム運営に重要なテーマを取り上げています。第38回からはコロナ禍の影響で、ワークショップの中止も検討されましたが、伝統あるワークショップの炎を絶やしてはならない、との意見から、グループ討論は行わず、教員、学生、事務職員の代表がテーマに関するプレゼンターションを行い、総合討論する形でワークショップを実施しました。
39回のワークショップを通じて、提案された内容は、カリキュラムに反映されることもあります。医学教育ワークショップは本学の医学教育において非常に重要な位置付けとなっており、今後もさらに進化させていきたいと考えています。